十五年前に突然閉院した病院。
高校二年の夏休み。部活のメンバーで幽霊が出ると言われているその廃病院に俺は足を踏み入れた。
所々、窓ガラスが割れていて暑さを纏った生温い風が全身を包み込む。
そんな廃病院で俺は律に出会った。
お前に出会って、俺のつまらなくも平凡な日常は一夜で一変した。
毎日が楽しくて、面白くて、嬉しくて、愛しかった。
俺に一生分と言っていいほどの笑顔と愛を与えてくれた―――。
なぁ、律。
お前は今、元気か? 何をしてる?
顔が見たい。会いたい。抱きしめたい。
ときどき感情が溢れて、涙が止まらない。
大事な人を亡くす事がこんなに辛いだなんて知らなかった。
死ぬのは怖い。
でも何でかな・・・・・・今は不思議と怖くない。
だってまたお前に会えるから―――。
