「い、いやー照れちゃうね!」
シュンは本心を茶化すようにそう言って頭を掻く。
なんだか気恥ずかしさでギクシャクしながらも、二人は食事を終えるのであった。
食べ終えた二人はギルドの窓口に立つ。
「お待たせいたしました。こちら査定の結果です!」
出てきたのは金貨三枚と銀貨六枚。
その大金にシュンは目を丸くする。
「うぉっ、やっぱ翼竜は金になるな」
翼竜のうろこは様々な工芸品の素材になり、肉は味もそこそこ美味いが、縁起物として重宝されている。
「それじゃ、ユキミさん受け取りなよ」
シュンが言うが、ユキミは戸惑う。
「そ、その、私達は仲間だから、山分けに……」
その言葉を聞いて、ユキミさんは良い子だなとシュンは改めて思う。
「いや、翼竜を倒したのはユキミさんだ。全部持って行くといいよ」
シュンは金を纏めてユキミに持たせた。
「で、でも!」
「いいから、金はいくらあっても困らないんだぜ?」
ユキミは何も言えずに金の入った袋を持ち、無言でいた。
「それじゃ疲れたし、宿屋で俺は寝ますわ」
「あ、それじゃ、私も……」
「ユキミさんはもうちょっといい宿に泊まった方が良いんじゃないか? 金も手に入ったんだし」
親切心でシュンは言うが、ユキミは少し傷付く。
「わ、私が一緒じゃ、やっぱり嫌か?」
「いや、嫌って訳じゃないけど。ユキミさんはもっといい所に泊まって欲しいかなーなんて」
見るからに落ち込んでいくユキミを見て、シュンは慌てて話す。
「やっぱ一緒の宿にしよう! ユキミさんは仲間だもんな!」
パァーっと顔が明るくなるユキミ。
「そっか、そうだな!」
相変わらず部屋は別々だが、シュンは疲れもあり、すぐに眠ってしまった。
深夜にシュンは目が覚める。充分寝たのでなんだか寝付けなくなってしまう。
「飲みにでも行くかー」
そう呟いて宿の外に出るシュン。
ブラブラと裏路地を歩いていたら、声を掛けられた。
「おい、底辺のおっさんよぉ!」
シュンを目の敵にしている金髪男だ。
「あー……」
まずい事になったとシュンは思った。
「あの姫騎士は俺が目を付けていたんだ。お前みたいなおっさんには似合わねえよ」
金髪男の仲間たちもヘラヘラ笑い始める。
「それに恥かかせやがってよ、ちょっと痛い目に遭ってもらうわ」
「それで気が済むってんなら」
戦っても勝てない。それはシュンが分かっていた。
下手に抵抗してこっぴどくやられるよりも、数発殴られてお終いにしようと考える。
「あの姫騎士は俺のモンにする。おっさんになびくんだからチョロそうだしな!」
その言葉にシュンはカチンときた。
「おい、俺のことはいくら悪く言ってもいいよ。だけどユキミさんを悪く言うな」
「なんだぁ? カッコつけやがって!!」
金髪男は助走を付けてシュンを一発殴る。
痛みと勢いでシュンは倒れてしまう。
「お前みたいなのが冒険者やってんの見るのムカつくんだよ!! 才能もねぇくせによぉ!!!」
男たちはシュンを取り囲んで蹴る。
シュンはこいつらの言う通りだとは思っていた。
自分には才も努力をする根性もない。
「っぐ、ぐふっ」
蹴り続けられるシュンはボロボロになっていった。
「お前、懲りたら今日中に消えろよ? 安心しろ姫騎士は可愛がってやるよ」
そう言って去ろうとする金髪男の足をシュンは掴んだ。
「あぁ?」
「お前みたいなのにユキミさんは任せられねえよ」
チッと舌打ちして金髪男は剣を引き抜く。
仲間の一人が流石に動揺した。
「お、おい。それはまずいんじゃ」
「大丈夫だ、殺して森に捨てちまえ」
金髪男は剣を振り下ろす。シュンもここまでかと覚悟を決めた。
シュンは本心を茶化すようにそう言って頭を掻く。
なんだか気恥ずかしさでギクシャクしながらも、二人は食事を終えるのであった。
食べ終えた二人はギルドの窓口に立つ。
「お待たせいたしました。こちら査定の結果です!」
出てきたのは金貨三枚と銀貨六枚。
その大金にシュンは目を丸くする。
「うぉっ、やっぱ翼竜は金になるな」
翼竜のうろこは様々な工芸品の素材になり、肉は味もそこそこ美味いが、縁起物として重宝されている。
「それじゃ、ユキミさん受け取りなよ」
シュンが言うが、ユキミは戸惑う。
「そ、その、私達は仲間だから、山分けに……」
その言葉を聞いて、ユキミさんは良い子だなとシュンは改めて思う。
「いや、翼竜を倒したのはユキミさんだ。全部持って行くといいよ」
シュンは金を纏めてユキミに持たせた。
「で、でも!」
「いいから、金はいくらあっても困らないんだぜ?」
ユキミは何も言えずに金の入った袋を持ち、無言でいた。
「それじゃ疲れたし、宿屋で俺は寝ますわ」
「あ、それじゃ、私も……」
「ユキミさんはもうちょっといい宿に泊まった方が良いんじゃないか? 金も手に入ったんだし」
親切心でシュンは言うが、ユキミは少し傷付く。
「わ、私が一緒じゃ、やっぱり嫌か?」
「いや、嫌って訳じゃないけど。ユキミさんはもっといい所に泊まって欲しいかなーなんて」
見るからに落ち込んでいくユキミを見て、シュンは慌てて話す。
「やっぱ一緒の宿にしよう! ユキミさんは仲間だもんな!」
パァーっと顔が明るくなるユキミ。
「そっか、そうだな!」
相変わらず部屋は別々だが、シュンは疲れもあり、すぐに眠ってしまった。
深夜にシュンは目が覚める。充分寝たのでなんだか寝付けなくなってしまう。
「飲みにでも行くかー」
そう呟いて宿の外に出るシュン。
ブラブラと裏路地を歩いていたら、声を掛けられた。
「おい、底辺のおっさんよぉ!」
シュンを目の敵にしている金髪男だ。
「あー……」
まずい事になったとシュンは思った。
「あの姫騎士は俺が目を付けていたんだ。お前みたいなおっさんには似合わねえよ」
金髪男の仲間たちもヘラヘラ笑い始める。
「それに恥かかせやがってよ、ちょっと痛い目に遭ってもらうわ」
「それで気が済むってんなら」
戦っても勝てない。それはシュンが分かっていた。
下手に抵抗してこっぴどくやられるよりも、数発殴られてお終いにしようと考える。
「あの姫騎士は俺のモンにする。おっさんになびくんだからチョロそうだしな!」
その言葉にシュンはカチンときた。
「おい、俺のことはいくら悪く言ってもいいよ。だけどユキミさんを悪く言うな」
「なんだぁ? カッコつけやがって!!」
金髪男は助走を付けてシュンを一発殴る。
痛みと勢いでシュンは倒れてしまう。
「お前みたいなのが冒険者やってんの見るのムカつくんだよ!! 才能もねぇくせによぉ!!!」
男たちはシュンを取り囲んで蹴る。
シュンはこいつらの言う通りだとは思っていた。
自分には才も努力をする根性もない。
「っぐ、ぐふっ」
蹴り続けられるシュンはボロボロになっていった。
「お前、懲りたら今日中に消えろよ? 安心しろ姫騎士は可愛がってやるよ」
そう言って去ろうとする金髪男の足をシュンは掴んだ。
「あぁ?」
「お前みたいなのにユキミさんは任せられねえよ」
チッと舌打ちして金髪男は剣を引き抜く。
仲間の一人が流石に動揺した。
「お、おい。それはまずいんじゃ」
「大丈夫だ、殺して森に捨てちまえ」
金髪男は剣を振り下ろす。シュンもここまでかと覚悟を決めた。



