「そもそも俺なんかユキミさんに相手にされないっつーの」
シュンの言葉を聞いて、チフリは目を上に向けて考えた。
「それもそうですね」
「うぉーん! 辛辣ぅー!!」
朝食を取り、また歩く。一歩一歩確実に海へと近付いていた。
その日も無事に旅が終わり、また野営をする。
明日には海辺の街へ着く算段だ。
夜、シュンは一人また見張りをしていた。
何事もなく、うつらうつらとし始めた時。
結界に気配を感じて一気に頭が冴える。
シュンが立ち上がり、剣を引き抜くと同時に、チフリもパッと目を覚ました。
女性用テントではチフリがユキミを起こす。
「ユキミ先輩、どうやら何かあるようです」
「ん、んにゃ……。……ハッ!! ち、チフリ!?」
「ユキミ先輩、外へ行きますよ」
弾けるように外へ出るチフリ。
その後をユキミは鎧も付けずに剣だけを手に取り、外へ出た。
警報音が辺りへ鳴り響く。シュンの魔法だ。
「シュン先輩、状況は?」
うるさい警報音の中心にいるシュンの元へ駆け寄ったチフリ。
彼女をチラリと横目で見てから、シュンは言う。
「おぉ、早いね。悪い奴らのお出ましだ」
少し遅れてユキミもやって来る。
「遅れた、すまない」
シュンは笑顔を作ってユキミに言う。
「大丈夫だ、ユキミさん」
「おうオメーら、大人しくしてりゃ命は取らねえよ」
盗賊の男が叫ぶ。シュン達は武器を固く握り、警報で起きた商人達も怯えて見ている。
やって来た盗賊にシュンは言い返す。
「そのセリフ返すぜ。大人しく帰れ!」
わらわらと仲間が出てきて、盗賊の男はニヤリと笑う。
「ほう、良い度胸じゃねえか」
十数名の盗賊が出てきて、シュンは冷や汗を掻くが、意外にもユキミは凛とすましていた。
「なんだ、女もいるのか……。おいおい、上玉だな!? 気が変わった。全員ぶち殺して女と楽しませてもらうぜ」
盗賊の気味の悪い笑顔と薄ら笑いが聞こえてくる。
そして、盗賊の一人が言った。
「お前ら、行くぞ!」
突撃が始まる。ユキミは前に出て魔法を唱える。
「スピアフロストピラー!!!」
地面から百近い氷の槍が勢いよく突き出し、盗賊たちの行く手を阻む。
「な、なんだこりゃ!!!」
「おい、上級の冒険者か!?」
盗賊たちの威勢が無くなり、そこに追い打ちをかける。
「アバランチウォール!!!」
ユキミの頭上から現れた積雪が一気に雪崩となって流れる。
氷の槍で足止めされた盗賊たちは更に襲い掛かる雪崩から逃げ惑うしかなかった。
「おっと、そこまでだぜぇ!?」
盗賊の一人が大声を出す。商人の一人に剣を突き付け人質に取っていた。
が、こちらの方が一枚上手のようだ。
スッと盗賊の背後に現れたチフリが、剣の柄で殴って気絶させた。
「なんだよ、こんなの聞いてねえぞ!!!」
盗賊たちは蜘蛛の子を散らすように散らばっていく。
「あなたがリーダーのようですね?」
チフリはまたも、ヌッと指示を出していた男の背後に現れる。
「う、うわあああああ!!!」
「捕縛」
チフリの魔法の縄が男を縛り上げた。
シュンの言葉を聞いて、チフリは目を上に向けて考えた。
「それもそうですね」
「うぉーん! 辛辣ぅー!!」
朝食を取り、また歩く。一歩一歩確実に海へと近付いていた。
その日も無事に旅が終わり、また野営をする。
明日には海辺の街へ着く算段だ。
夜、シュンは一人また見張りをしていた。
何事もなく、うつらうつらとし始めた時。
結界に気配を感じて一気に頭が冴える。
シュンが立ち上がり、剣を引き抜くと同時に、チフリもパッと目を覚ました。
女性用テントではチフリがユキミを起こす。
「ユキミ先輩、どうやら何かあるようです」
「ん、んにゃ……。……ハッ!! ち、チフリ!?」
「ユキミ先輩、外へ行きますよ」
弾けるように外へ出るチフリ。
その後をユキミは鎧も付けずに剣だけを手に取り、外へ出た。
警報音が辺りへ鳴り響く。シュンの魔法だ。
「シュン先輩、状況は?」
うるさい警報音の中心にいるシュンの元へ駆け寄ったチフリ。
彼女をチラリと横目で見てから、シュンは言う。
「おぉ、早いね。悪い奴らのお出ましだ」
少し遅れてユキミもやって来る。
「遅れた、すまない」
シュンは笑顔を作ってユキミに言う。
「大丈夫だ、ユキミさん」
「おうオメーら、大人しくしてりゃ命は取らねえよ」
盗賊の男が叫ぶ。シュン達は武器を固く握り、警報で起きた商人達も怯えて見ている。
やって来た盗賊にシュンは言い返す。
「そのセリフ返すぜ。大人しく帰れ!」
わらわらと仲間が出てきて、盗賊の男はニヤリと笑う。
「ほう、良い度胸じゃねえか」
十数名の盗賊が出てきて、シュンは冷や汗を掻くが、意外にもユキミは凛とすましていた。
「なんだ、女もいるのか……。おいおい、上玉だな!? 気が変わった。全員ぶち殺して女と楽しませてもらうぜ」
盗賊の気味の悪い笑顔と薄ら笑いが聞こえてくる。
そして、盗賊の一人が言った。
「お前ら、行くぞ!」
突撃が始まる。ユキミは前に出て魔法を唱える。
「スピアフロストピラー!!!」
地面から百近い氷の槍が勢いよく突き出し、盗賊たちの行く手を阻む。
「な、なんだこりゃ!!!」
「おい、上級の冒険者か!?」
盗賊たちの威勢が無くなり、そこに追い打ちをかける。
「アバランチウォール!!!」
ユキミの頭上から現れた積雪が一気に雪崩となって流れる。
氷の槍で足止めされた盗賊たちは更に襲い掛かる雪崩から逃げ惑うしかなかった。
「おっと、そこまでだぜぇ!?」
盗賊の一人が大声を出す。商人の一人に剣を突き付け人質に取っていた。
が、こちらの方が一枚上手のようだ。
スッと盗賊の背後に現れたチフリが、剣の柄で殴って気絶させた。
「なんだよ、こんなの聞いてねえぞ!!!」
盗賊たちは蜘蛛の子を散らすように散らばっていく。
「あなたがリーダーのようですね?」
チフリはまたも、ヌッと指示を出していた男の背後に現れる。
「う、うわあああああ!!!」
「捕縛」
チフリの魔法の縄が男を縛り上げた。



