シュンは薬や食材の買い足しに向かい、その後少し休んで夜になった。
また、食事を作り、ユキミの部屋に行く。
ノックをして部屋に入ると、だいぶユキミの顔色は良くなっていた。
「お、ユキミさん。だいぶ良くなってきたんじゃないか?」
その言葉に、ユキミはゆっくり頷く。
「あぁ、良くなってきた」
「それじゃ、心配無さそうだな」
軽くシュンは笑い、食事を机に置いた。
「シュンやチフリにも迷惑を掛けた……」
ポツリとユキミは言うが、シュンはいやいやと首を横に振る。
「元はと言えば、サキタマの奴が悪いんですし……」
ユキミは浮かない顔をして言った。
「だが……。いや、それと、あまりサキタマの事も悪く言わないでやってくれ」
「優しいな。ユキミさんは」
俯いたまま顔を赤くするユキミ。
「それじゃ、チフリさんの所も行ってくるから、またなユキミさん」
「あぁ……」
今度は食事を持ってチフリの部屋へ向かうシュン。
「チフリさーん。様子はどうだー?」
少し苦しそうだったが、もうチフリも心配は無さそうだ。
「シュン先輩……。ご迷惑をお掛けしました」
「別に迷惑だと思っていないよ」
シュンは食事を机に乗せながら言った。
「私としたことが不覚。精進が足りませんでした」
「気合いで病気が治ったら、世の中に病人はいないさ」
「ですが……」
何か言いかけるチフリに、シュンは背を向けながら言う。
「まぁまぁ、こういう時は素直に『ありがとう』って言っておきゃ良いのさ」
チフリは毛布に顔をうずめながら、小さい声で返す。
「あ、あ……。ありが……とう」
ふふっとシュンは笑って、部屋のドアを閉めた。
次の日の朝、シュンが起きると、台所にユキミが立っていて、焦る。
「ユキミさん!? まだ無理しちゃダメだって!」
「いや、風邪は良くなった。ぼんやりしているのも性に合わないしな」
「まぁ、それなら良いんだが……」
そんな会話をしていると、チフリも起きてきたようだ。
「おはようございます……」
シュンは振り返り、声を掛ける。
「おー、チフリさん。無理していないかー?」
「別に、大丈夫です!」
ユキミはそんなチフリを心配していた。
「私が風邪を移してしまったな。すまない……」
「い、いえ! ユキミ先輩が悪いわけじゃないですから!!」
そう言ってチフリは居間の椅子に座ってうたた寝をしているサキタマを見る。
カクンっとなった後に目を覚まし、辺りを見るサキタマ。
「飯はまだかのう」
チフリが殺気を隠さずに短剣に手を乗せた。
「やはり、アイツは消した方が……」
シュンは慌てて止めに入る。
「ま、まて! チフリさん!!」
朝の食事が始まる。その最中、シュンが話し始めた。
「一応、病み上がりだし、クエストは明日以降にしよう」
それに対し、ユキミは言う。
「私はもう大丈夫だ」
だが、シュンはその言葉を制した。
「いや、ダメだ。ユキミさんが強いとはいえ、冒険者が無理をすると命を落とす。そういうモンだ」
先輩冒険者のシュンに言われ、ユキミは俯いた。
チフリがパンを口に運びながらボソッと言う。
「シュン先輩もまともな事言うんですね」
「どういう意味だそれ!?」
その後は、思い思い家でゆっくり過ごすことにした。
シュンは宿屋ではない。久しぶりに手に入れた自分の部屋で、ゆっくりとコーヒーを嗜もうとし、湯を沸かしていた。
サキタマが興味深そうにそれを見ている。
「何か作るのかの?」
「コーヒーだ。おこちゃまには早いな」
「子供扱いするでない!!」
プンスカ怒るサキタマに、一泡吹かせようと、淹れたコーヒーを少し渡してやる。
「じゃあ飲んでみろ」
サキタマはフーフーとコーヒーを冷まし、一口飲んだ。
「! うむ、変わっておるが美味いではないか!」
思っていたのと逆の反応にシュンは驚いた。
「お前、マジか……。その見た目で……」
ニコニコしているサキタマは嘘をついているでも、強がっている風でもない。
また、食事を作り、ユキミの部屋に行く。
ノックをして部屋に入ると、だいぶユキミの顔色は良くなっていた。
「お、ユキミさん。だいぶ良くなってきたんじゃないか?」
その言葉に、ユキミはゆっくり頷く。
「あぁ、良くなってきた」
「それじゃ、心配無さそうだな」
軽くシュンは笑い、食事を机に置いた。
「シュンやチフリにも迷惑を掛けた……」
ポツリとユキミは言うが、シュンはいやいやと首を横に振る。
「元はと言えば、サキタマの奴が悪いんですし……」
ユキミは浮かない顔をして言った。
「だが……。いや、それと、あまりサキタマの事も悪く言わないでやってくれ」
「優しいな。ユキミさんは」
俯いたまま顔を赤くするユキミ。
「それじゃ、チフリさんの所も行ってくるから、またなユキミさん」
「あぁ……」
今度は食事を持ってチフリの部屋へ向かうシュン。
「チフリさーん。様子はどうだー?」
少し苦しそうだったが、もうチフリも心配は無さそうだ。
「シュン先輩……。ご迷惑をお掛けしました」
「別に迷惑だと思っていないよ」
シュンは食事を机に乗せながら言った。
「私としたことが不覚。精進が足りませんでした」
「気合いで病気が治ったら、世の中に病人はいないさ」
「ですが……」
何か言いかけるチフリに、シュンは背を向けながら言う。
「まぁまぁ、こういう時は素直に『ありがとう』って言っておきゃ良いのさ」
チフリは毛布に顔をうずめながら、小さい声で返す。
「あ、あ……。ありが……とう」
ふふっとシュンは笑って、部屋のドアを閉めた。
次の日の朝、シュンが起きると、台所にユキミが立っていて、焦る。
「ユキミさん!? まだ無理しちゃダメだって!」
「いや、風邪は良くなった。ぼんやりしているのも性に合わないしな」
「まぁ、それなら良いんだが……」
そんな会話をしていると、チフリも起きてきたようだ。
「おはようございます……」
シュンは振り返り、声を掛ける。
「おー、チフリさん。無理していないかー?」
「別に、大丈夫です!」
ユキミはそんなチフリを心配していた。
「私が風邪を移してしまったな。すまない……」
「い、いえ! ユキミ先輩が悪いわけじゃないですから!!」
そう言ってチフリは居間の椅子に座ってうたた寝をしているサキタマを見る。
カクンっとなった後に目を覚まし、辺りを見るサキタマ。
「飯はまだかのう」
チフリが殺気を隠さずに短剣に手を乗せた。
「やはり、アイツは消した方が……」
シュンは慌てて止めに入る。
「ま、まて! チフリさん!!」
朝の食事が始まる。その最中、シュンが話し始めた。
「一応、病み上がりだし、クエストは明日以降にしよう」
それに対し、ユキミは言う。
「私はもう大丈夫だ」
だが、シュンはその言葉を制した。
「いや、ダメだ。ユキミさんが強いとはいえ、冒険者が無理をすると命を落とす。そういうモンだ」
先輩冒険者のシュンに言われ、ユキミは俯いた。
チフリがパンを口に運びながらボソッと言う。
「シュン先輩もまともな事言うんですね」
「どういう意味だそれ!?」
その後は、思い思い家でゆっくり過ごすことにした。
シュンは宿屋ではない。久しぶりに手に入れた自分の部屋で、ゆっくりとコーヒーを嗜もうとし、湯を沸かしていた。
サキタマが興味深そうにそれを見ている。
「何か作るのかの?」
「コーヒーだ。おこちゃまには早いな」
「子供扱いするでない!!」
プンスカ怒るサキタマに、一泡吹かせようと、淹れたコーヒーを少し渡してやる。
「じゃあ飲んでみろ」
サキタマはフーフーとコーヒーを冷まし、一口飲んだ。
「! うむ、変わっておるが美味いではないか!」
思っていたのと逆の反応にシュンは驚いた。
「お前、マジか……。その見た目で……」
ニコニコしているサキタマは嘘をついているでも、強がっている風でもない。



