氷の姫騎士様はメンタル以外最強です!

 ギルドに着くと、その見慣れない赤いキモノを着たロリ娘と氷の姫騎士が一緒にいるので注目の的だった。

「ギルドマスターがお待ちです。こちらへ」

 奥の応接室まで案内され、向かうシュン達。

「皆さん、ようこそ」

 神妙な面持ちで待つギルドマスター。ユキミは緊張していた。

「大体のお話は聞いていますが、もう一度説明願えますかな?」

 シュンは先ほどと同じ説明を繰り返す。

「なるほど、事情は分かりました」

 ギルドマスターはふぅーっとため息を吐く。

「それで、えーっと……。サキタマさんは今後どの様に過ごしたいですか?」

 聞かれて胸を張るサキタマ。

「生意気な人間を手下にするのじゃ!」

 シュンは焦って、サキタマに忠告する。

「お前! そんな調子だとまた封印だぞ!?」

 封印と聞いて青ざめるサキタマ。

「ふ、封印はいやじゃあああ!!」

 ギルドマスターは「うむ」と頷いてから言う。

「なにか案が浮かぶまで、君たちのパーティで預かってはくれませんかな?」

 シュン達はその言葉に驚きの声を上げる。

「もちろん、タダでとは言わない。クエスト扱いだ」

 シュンは尋ねた。

「断ればどうなるんです?」

「サキタマさんは拘置所で軟禁させてもらう」

「いやじゃあああ!!」

 ビービー喚くサキタマに、一瞬断ろうかとも思ったシュンだったが。意外にも声を上げたのはユキミだった。

「あ、あの、私が預かります」

 その言葉にシュンは驚きユキミを見る。

「ユキミさん!?」

「あーえっと、かわいそうだし……」

 かわいそうと言われ、サキタマはぷんぷん怒り出す。

(あわ)れむでないのじゃ、憐れむな!」

 チフリがもじっとサキタマを見据えて言った。

「それじゃ、封印が良いですか?」

 サキタマは言葉に詰まる。

「っぐ、仕方がないのじゃ、貴様らを手下にしてやるのじゃ!」

 話はまとまり、シュン達はギルドを出ていった。

 ユキミとチフリを見てシュンは呟く。

「しっかし、どうしたもんかな?」

 そこにチフリが提案を入れた。

「このままパーティを組むのでしたら、借家を使うのはどうでしょうか? 宿代も長い目で見れば安くつきますし」

 その案に、シュンはうーんと考えてみる。美女たちとひとつ屋根の下、宿代も浮く。悪くない。

「確かに一理あるな。ちょっと探してみるか」

 シュン達は、街の不動産屋に行き、手ごろな物件を探すことにした。