そんなこんなで時間を潰していると、ようやくユキミの注文した料理が届いた。
「お待たせいたしましたー! ミートソースパスタです!」
ユキミは目の前に置かれた美味しそうなパスタに目を輝かせている。
「それじゃ食べてくださいや、ユキミさん」
「あ、えと、ありがとう……」
ユキミは上品にフォークへパスタを巻き付けて食べる。
「美味しい……」
小声でそうポツリと呟いた。シュンは思わず笑顔になり、自分も料理を食べ進める。
「ふー、食った食った! ユキミさんはもっと食べるかい?」
シュンは満腹になり、念のためユキミにも尋ねる。
「え、えっと。お腹いっぱい」
「そうか、そりゃ良かった」
食事の会計を済ませ、シュンはギルドの外へ出た。
その後をちょこちょこと銀髪のサイドテールを揺らしながらユキミも付いてくる。
シュンにとって、美人と一緒に居られるのは気分の良いものだった。
「それじゃユキミさん。明日の八時にギルド集合でな! って、そうそう。宿はどうしているんですか?」
宿の事を聞かれ、顔が赤くなるユキミ。
「街の外で……」
そこまで聞いて、大体を察したシュン。
「野宿ってか……」
一度だけ頷くユキミ。
「冒険者とはいえ、野宿じゃしょうがない。宿代は出すから今日は泊まった方がいいですぜ?」
「え、良いの?」
驚くユキミに笑いながらシュンは答えた。
「あぁ。良いよ良いよ、仲間だしな!」
「ありが……とう」
自身の泊まる安宿にシュンは向かう。道中美人すぎる姫騎士様に街の男たちの視線がチラチラ行っていた。
「この安宿で良ければ。だけどもですがね」
「だ、大丈夫……」
ユキミと共にシュンは宿屋に入る。
店主は、いつもの冴えない男が美人を連れて来たので目を丸くしていた。
「しゅ、シュンさん。お連れ様で?」
「あぁ、一部屋頼むぜオヤジ!」
ユキミの為に一つ部屋を借り、鍵を渡す。
「それじゃ、また明日なユキミさん!」
「あ、えと、うん」
鍵を受け取ってユキミは頷いた。
ユキミと別れ、一人部屋に入るシュン。
あわよくば一緒の部屋になんて邪な考えが無かった事はないが、一かけら残っていた良心がそれを禁じた。
「お休み中失礼します」
シュンは何者かに声を掛けられ、目が覚める。女性の声だ。
部屋の上部に付いた小窓から見える外はまだ暗い。
これはもしやと思い、シュンは声を出そうとする。
「申し訳ございません、騒がれては面倒ですので、身体拘束の魔法を掛けさせて頂いております」
しまった。やられたと思った。盗人にしてはえらく丁寧な物言いだったが。
「ご安心ください、あなた様にお願いしたい事があるだけです」
一方的に話を続けられる。
「私はサヴィ家に仕えている者です」
サヴィ、どこかで聞いたことがあるなとシュンは思った。
「ユキミ様のお家ですね」
あぁそうだ、ユキミさんの苗字だと、こんな状況下で理解した。
「拘束を解きますが、騒ぎを起こしたらどんな手を使うか私もわかりません」
そう言われると同時に、シュンは体が動くようになる。
「あ、あんたは……」
「同じことを二度言わせないでください。サヴィ家に仕えている者です」
「従者が居るなんて、ユキミさんマジもんの姫騎士様だったのね……」
ハハハと苦笑いしながらシュンは頭を掻く。
「私の仕事は、ユキミ様の監視です」
「お嬢様に、なにか困ったことが起きないか……ってこと?」
「その通りでございます」
段々と薄暗さに目が慣れてくる。
会話の相手は、髪色までは分からないが、セミロングヘアに東洋風の服を着ていた。
「お待たせいたしましたー! ミートソースパスタです!」
ユキミは目の前に置かれた美味しそうなパスタに目を輝かせている。
「それじゃ食べてくださいや、ユキミさん」
「あ、えと、ありがとう……」
ユキミは上品にフォークへパスタを巻き付けて食べる。
「美味しい……」
小声でそうポツリと呟いた。シュンは思わず笑顔になり、自分も料理を食べ進める。
「ふー、食った食った! ユキミさんはもっと食べるかい?」
シュンは満腹になり、念のためユキミにも尋ねる。
「え、えっと。お腹いっぱい」
「そうか、そりゃ良かった」
食事の会計を済ませ、シュンはギルドの外へ出た。
その後をちょこちょこと銀髪のサイドテールを揺らしながらユキミも付いてくる。
シュンにとって、美人と一緒に居られるのは気分の良いものだった。
「それじゃユキミさん。明日の八時にギルド集合でな! って、そうそう。宿はどうしているんですか?」
宿の事を聞かれ、顔が赤くなるユキミ。
「街の外で……」
そこまで聞いて、大体を察したシュン。
「野宿ってか……」
一度だけ頷くユキミ。
「冒険者とはいえ、野宿じゃしょうがない。宿代は出すから今日は泊まった方がいいですぜ?」
「え、良いの?」
驚くユキミに笑いながらシュンは答えた。
「あぁ。良いよ良いよ、仲間だしな!」
「ありが……とう」
自身の泊まる安宿にシュンは向かう。道中美人すぎる姫騎士様に街の男たちの視線がチラチラ行っていた。
「この安宿で良ければ。だけどもですがね」
「だ、大丈夫……」
ユキミと共にシュンは宿屋に入る。
店主は、いつもの冴えない男が美人を連れて来たので目を丸くしていた。
「しゅ、シュンさん。お連れ様で?」
「あぁ、一部屋頼むぜオヤジ!」
ユキミの為に一つ部屋を借り、鍵を渡す。
「それじゃ、また明日なユキミさん!」
「あ、えと、うん」
鍵を受け取ってユキミは頷いた。
ユキミと別れ、一人部屋に入るシュン。
あわよくば一緒の部屋になんて邪な考えが無かった事はないが、一かけら残っていた良心がそれを禁じた。
「お休み中失礼します」
シュンは何者かに声を掛けられ、目が覚める。女性の声だ。
部屋の上部に付いた小窓から見える外はまだ暗い。
これはもしやと思い、シュンは声を出そうとする。
「申し訳ございません、騒がれては面倒ですので、身体拘束の魔法を掛けさせて頂いております」
しまった。やられたと思った。盗人にしてはえらく丁寧な物言いだったが。
「ご安心ください、あなた様にお願いしたい事があるだけです」
一方的に話を続けられる。
「私はサヴィ家に仕えている者です」
サヴィ、どこかで聞いたことがあるなとシュンは思った。
「ユキミ様のお家ですね」
あぁそうだ、ユキミさんの苗字だと、こんな状況下で理解した。
「拘束を解きますが、騒ぎを起こしたらどんな手を使うか私もわかりません」
そう言われると同時に、シュンは体が動くようになる。
「あ、あんたは……」
「同じことを二度言わせないでください。サヴィ家に仕えている者です」
「従者が居るなんて、ユキミさんマジもんの姫騎士様だったのね……」
ハハハと苦笑いしながらシュンは頭を掻く。
「私の仕事は、ユキミ様の監視です」
「お嬢様に、なにか困ったことが起きないか……ってこと?」
「その通りでございます」
段々と薄暗さに目が慣れてくる。
会話の相手は、髪色までは分からないが、セミロングヘアに東洋風の服を着ていた。



