いずれ、終われますように。





希咲(きさき)。何でこんなのがあるのかびっくりしてるよね。びっくりして当然だよ。こんなの書くようなキャラじゃないよね。私。

これが何か、気になってるよね。遺書。遺書だよ。いつ死ぬかわからないけど、書いておこうかなって思って。まあ、隕石落ちて死んだら読む人いないだろうけど。もし、私が死んでたら、読んでほしいなって思ったの。

私さ、ずっと希咲(きさき)に言ってなかったことがあるの。
ずっと死にたかった。
夢を追いかけているとき、頭の片隅にはいつも死ぬことがあったんだ。
言わなくて、ごめん。

別に自殺したいってわけじゃなかった。ただ、死に興味があったの。死んだ後の世界はどんななのかな、魂となって浮遊できるのかな、とか。授業中も踊ってるときも考えちゃってた。音楽すら耳に通らない日もあったよ。
ずっと秘密にしてることはないよって言ってたけど、これだけ秘密にしてたの。
死んでから発覚する新事実。ドラマみたいね。

私ね、嬉しかったの。希咲(きさき)がそばにいてくれて。私と同じ感情持ってる人がそばにいてくれて、いつ言いだしてもいいかもなって思ってたの。でも、なんだかんだ言わなかった。だって、あまりにも希咲(きさき)が死にたがってるんだもん。言えるわけないじゃん。きっと、希咲(きさき)は死にたがっている人に掛ける言葉を知らないから。

私が死んだ時希咲(きさき)が言うこと、予想していい?
あの健康優良児、死ぬわけない。
あたってるかな? 絶対当たってる。

希咲(きさき)、ここにいて。
いるだけでいい。別に泣かなくたっていい。とりあえず、そこにいればいいから。
希咲(きさき)の過去をあまり知ることは出来なかった。でもね、その過去があったから私たち出会えたの。
囚われている必要なんて、ないんだからね。

あの世から、そう伝えます。

凛帆(りほ)より