雨があがっても、君のとなりで

悠真がぼんやりと目を覚ました。


腕の中では蓮がすーすーと寝息をたてている。


壁にかけられた時計は、もう夜8時を回っていた。

(蓮、起きたらなにか食べたいかな)

悠真は蓮のためにお粥を作ってあげようと、キッチンへ向かう。


卵を使ったお粥がいいかな、と冷蔵庫を開けたが、あいにく卵は見当たらなかった。


必ずしも必要というわけではないけれど、今はからだも弱っているし、少しでも美味しく食べられるようにしてあげたい。


悠真は蓮が熟睡しているのを確認すると、上着と財布を持って家を出た。


冷たい風が悠真の頬をかすめる。


もう雨は降っていなかったが、遠くの空に薄青く霞んだ重たい雲が漂っている。

(この後また荒れそうだな、蓮が起きる前に戻ってこないと)

悠真は足早にコンビニへと向かった。