雨があがっても、君のとなりで


ガチャッ

買い物バッグを手に下げた悠真が玄関のドアを開けた途端、静かなはずの部屋の中から泣き叫ぶようなうめき声が聞こえてくる。

「———蓮っ」

悠真はバッグを投げ落とし、乱暴に寝室のドアを開ける。

ベッドの上を見ても、そこに蓮はいない。

冷たい床に落ち、パニックになってもがいていた。

過呼吸になりながら、空を見上げで助けを求めるように手を伸ばしている。

「ああああっ……やだっやだぁ」

悠真の顔からざっと血の気が引いた。

(なんで俺、蓮を置いて買い物になんか行ったんだ———)