呪いは傍に在るもので

 三途の川がある。
 『あの河原』から川を過ぎれば森へ行く。その森は死の世界に繋がっているらしい。
 迷信とも言えるし、だからこそ信じる者だっていない。
 だけど、もしそんなものがあるなら、きっと渡ってしまう者も少なくないのだろう。
 目の前に三途の川があれば、俺は迷いなく渡ってしまう。
 それは、死ねると期待して信じてしまうからなのかもしれない。
 いつか死ねたらそれでいい。
 でも、この世界の呪いはいつも邪魔ばかりする。