今日も、明日も。

そして優しそうな栗色の長い眉を下げて微笑んだ。目を細めて笑うと、いつもより幼くて可愛く見える。
その表情に、胸がじんわりと温かくなると同時に心臓の鼓動がドクドクと速まっていく。
彼はもう書き終えたのか、笑みを浮かべたままペンを差し出してきた。
「はい、これ。俺が普段から使ってるやつで悪いけど」
「ありがとうございます」
内心、嬉しいと思いながらも淡々とした口調に無表情を崩さないよう努めながらペンを受け取り、用意された紙に素早く電話番号を書く。
そして紙とペンを日川さんに返した。
「ありがとうございました」
「おう。さっき秋川ちゃんを見て思ったんだけど、意外と抜けてるところあるんだな」
軽い口ぶりだが温かさを感じる日川さんの声音に、私は思わず唇を尖らせた。
「……呼び捨てにしてくださいって言いましたよね」
「あれ。怒るとこ、そこなんだ」
どこか楽しそうな声で言う日川さんに、私は頬が熱くなっていくのを感じた。