差出人:鳴海 吉彦 narumi.writer@*****.co.jp
宛先:松平洋司 matsudaira01@*****.co.jp
CC:木田惣一郎 Kida_Baumkuchen@*****.co.jp
日時:20██年XX月XX日 09:34
件名:これを読んでほしい
松平くん
CC:木田くん
その後、連絡がないけれど、取材はどうだい?
あれからもう少し風咽村について調べていたら、気になる資料が出てきた。
以前、別の取材で集めた本の一部だ。
見ての通り、一部が黒く塗りつぶされている。
私の手元に来たときには既にこの状態だった。誰が、何のために塗りつぶしたのかはわからない。
君たちがどこまで踏み込んでいるのか知らないが、悪いことは言わない。この件には、もう関わらない方がいい。
念のため、CCで木田くんにも送っておく。
それから松平くん。
この間電話で話したのは、本当に君だよね?
鳴海
[添付画像:書籍ページの写真]
────────────────
『████の研究』
██████著 ██出版 197X年
第七章「帰してはいけない山」より抜粋
日本各地には「入ってはいけない山」が存在する。その多くは祟りや神罰の対象として語られるが、より恐ろしいのは「帰してはいけない山」だ。
「山から戻ってきた者を、村に入れてはならない」というのである。
もし帰ってきてしまったら、その者を再び山に返す。あるいは、帰ってきた者を土蔵に閉じ込め、「穢れ」として扱う。決して家族として迎え入れてはならない。
これはなぜか。
帰ってきた者は████████████からだという。あるいは、帰ってきた者は「すでに本人ではない」からだという。
戻った者は、見た目は同じでも、██████████████。
そして████████████次の████を山へと誘う。
興味深いことに、██████████████████共通して「子供の集団失踪」が記録されている。██████████████████繰り返し発生しており、そのたびに「一人だけ戻ってきた」という証言が残されている。
戻ってきた子供がその後どうなったかは、いずれの記録にも残されていない。
[余白に鉛筆書きあり]
本書は197█年に絶版。著者は198█年に██県の山へ行ったまま行方不明となり、現在も発見されていない。
宛先:松平洋司 matsudaira01@*****.co.jp
CC:木田惣一郎 Kida_Baumkuchen@*****.co.jp
日時:20██年XX月XX日 09:34
件名:これを読んでほしい
松平くん
CC:木田くん
その後、連絡がないけれど、取材はどうだい?
あれからもう少し風咽村について調べていたら、気になる資料が出てきた。
以前、別の取材で集めた本の一部だ。
見ての通り、一部が黒く塗りつぶされている。
私の手元に来たときには既にこの状態だった。誰が、何のために塗りつぶしたのかはわからない。
君たちがどこまで踏み込んでいるのか知らないが、悪いことは言わない。この件には、もう関わらない方がいい。
念のため、CCで木田くんにも送っておく。
それから松平くん。
この間電話で話したのは、本当に君だよね?
鳴海
[添付画像:書籍ページの写真]
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『████の研究』
██████著 ██出版 197X年
第七章「帰してはいけない山」より抜粋
日本各地には「入ってはいけない山」が存在する。その多くは祟りや神罰の対象として語られるが、より恐ろしいのは「帰してはいけない山」だ。
「山から戻ってきた者を、村に入れてはならない」というのである。
もし帰ってきてしまったら、その者を再び山に返す。あるいは、帰ってきた者を土蔵に閉じ込め、「穢れ」として扱う。決して家族として迎え入れてはならない。
これはなぜか。
帰ってきた者は████████████からだという。あるいは、帰ってきた者は「すでに本人ではない」からだという。
戻った者は、見た目は同じでも、██████████████。
そして████████████次の████を山へと誘う。
興味深いことに、██████████████████共通して「子供の集団失踪」が記録されている。██████████████████繰り返し発生しており、そのたびに「一人だけ戻ってきた」という証言が残されている。
戻ってきた子供がその後どうなったかは、いずれの記録にも残されていない。
[余白に鉛筆書きあり]
本書は197█年に絶版。著者は198█年に██県の山へ行ったまま行方不明となり、現在も発見されていない。
