以上が、私たちが〈最後まで見るとアイドルに呪われる動画〉の検証をした記録です。
さて、ここで少しだけ、その後に起こったことも書き記します。
赤雪モカさんのライブ配信を切った後、私はしばし呆然としました。
これが代償なのか、と。
裏拍手でひとを呪い殺したことへの。
あの異様な顔面が忘れられませんでした。
胸に重苦しいものが広がりました。
けれど同時に、『別のもの』も芽生えました。
何の気はなしに見た動画が、とんでもない結末になってしまった。
ただ、友人を元気づけたかっただけなのに。
スランプを脱出してほしかっただけなのに。
苦々しく思っていましたが――ずっと黙していたコタローくんに、呼びかけられました。
ひとつ、いいっすか。
こんなこと言うの、おかしいかもしれませんけれど。
ドン引きされるかもしれませんけど。
彼は念入りに念押しすると、一言、私に言いました。
――おれ、今ものすごく……書きたいです。
その声は震えていました。まぎれもなく、興奮で。
途端、私の頬も熱くなったことを覚えています。
分かります、とだけ、私は友人に返事をしました。
その後は会話などなく。
お互い無言で通話を切って、私はパソコンの電源を落とし、スマホを伏せて、執筆用の端末を引き寄せました。
おそらくコタローくんも同じことをしている、と思いながら。
友人は、スランプから脱したようです。
さて、ここで少しだけ、その後に起こったことも書き記します。
赤雪モカさんのライブ配信を切った後、私はしばし呆然としました。
これが代償なのか、と。
裏拍手でひとを呪い殺したことへの。
あの異様な顔面が忘れられませんでした。
胸に重苦しいものが広がりました。
けれど同時に、『別のもの』も芽生えました。
何の気はなしに見た動画が、とんでもない結末になってしまった。
ただ、友人を元気づけたかっただけなのに。
スランプを脱出してほしかっただけなのに。
苦々しく思っていましたが――ずっと黙していたコタローくんに、呼びかけられました。
ひとつ、いいっすか。
こんなこと言うの、おかしいかもしれませんけれど。
ドン引きされるかもしれませんけど。
彼は念入りに念押しすると、一言、私に言いました。
――おれ、今ものすごく……書きたいです。
その声は震えていました。まぎれもなく、興奮で。
途端、私の頬も熱くなったことを覚えています。
分かります、とだけ、私は友人に返事をしました。
その後は会話などなく。
お互い無言で通話を切って、私はパソコンの電源を落とし、スマホを伏せて、執筆用の端末を引き寄せました。
おそらくコタローくんも同じことをしている、と思いながら。
友人は、スランプから脱したようです。



