君と会った、その日から

1私と君の出会い
私、中学2年生!如月咲希(きさらぎ さき)だよ。
この夏、パパの仕事の都合で香川県に引っ越してきたんだ。
通う学校は、「蒼星学園」(せいせいがくえん)。
名前が綺麗で東京の学校のクラスでも噂だったんだ。
めっちゃ楽しみ!
学校初日。
名前と同じくらい校舎も綺麗だった。
白いきれいな校舎に紺色のラインの中に、白や黄色、紫のキラキラが入っている。
まるで宇宙のようだった。
校内も白色で、新品のようだった。
先生に名前を呼ばれて教室に入っていく。
1年B組。
入ったその瞬間、ふわっと教室が、クラスメイトが私のことを迎えていた。
自己紹介をササッと済ます。
クラス全体を改めてみた。
パッとした明るい子、メガネを掛けた子、前髪が長い暗い子。
ふと、視界にイケメンが入った。
黒瀬 悠(くろせゆう)、君。
私が場違いなんじゃないかって一瞬思ったんだ。
そのくらい美形。
黒くてつやつやしたショートヘアに、黒曜石みたいな瞳。
薄いピンク色のツヤツヤした唇。
心に優しいソワソワした風が流れる。
この気持ちは、なんなんだろう。
この気持ちの名前は。
まだ名前をつけたくないんだ。