皆様、こんにちは。
こんにちは、でよろしいでしょうか。
時間はまっすぐ進んでいるのでしょうか。
いま挨拶をしているのは、確かに私でしょうか。
オオヒラでございます――と、申しましたが。
それは、誰が決めた名でしょう。
私が名乗ったから私なのか。
それとも、名乗らされたから私なのか。
ああ、構いません。
名は器です。
中身が入れ替わっても、器は器。
私はこの資料を通して、積みました。
経験を。
記憶を。
音を。
視線を。
――視線を、特に。
積んで、積んで、積み重ねて。
崩れないように、崩れないように。
ですが崩れるときは、内側から崩れるのですね。
音もなく。
ええ、音もなく。
さて、これ以上申し上げるのは控えましょう。
言葉は便利ですが、漏れます。
すぐに、漏れます。
だから、ここで閉じます。閉じることにします。閉じたことにしてください。
私はこれから、あの場所へ帰ります。
帰るのです。
戻るのではなく。
帰る。
還る。
同じ字に見えて、違うのです。
違うように見えて、同じかもしれませんが。
心配は無用です。
皆様も、いずれ理解なさるでしょう。
順番です。
列は乱さないように。
最後の写真を添えます。
ご覧になりましたか。
あの女性。
あの笑み。
あれは、こちらを見ています。
あなたではなく。
こちらを。
ずっと。
素晴らしい。
ええ、本当に。
微笑みは、形が崩れないところが良い。
ああ、それと。
小包の件。
もう私には不要となりましたので、送りました。
巡ります。
回ります。
回って、戻ります。
いずれ、あなたの元へも。
拒まないでください。
受け取ってください。
中身は軽いですが、重いのです。
体験は共有されるべきですから。
どうか、私と同じ景色を。
同じ音を。
同じ帰路を。
これにて。
挨拶といたします。
それでは、待っています。
先で。
すぐ後ろで。
さようなら。
そして、還ります。

こんにちは、でよろしいでしょうか。
時間はまっすぐ進んでいるのでしょうか。
いま挨拶をしているのは、確かに私でしょうか。
オオヒラでございます――と、申しましたが。
それは、誰が決めた名でしょう。
私が名乗ったから私なのか。
それとも、名乗らされたから私なのか。
ああ、構いません。
名は器です。
中身が入れ替わっても、器は器。
私はこの資料を通して、積みました。
経験を。
記憶を。
音を。
視線を。
――視線を、特に。
積んで、積んで、積み重ねて。
崩れないように、崩れないように。
ですが崩れるときは、内側から崩れるのですね。
音もなく。
ええ、音もなく。
さて、これ以上申し上げるのは控えましょう。
言葉は便利ですが、漏れます。
すぐに、漏れます。
だから、ここで閉じます。閉じることにします。閉じたことにしてください。
私はこれから、あの場所へ帰ります。
帰るのです。
戻るのではなく。
帰る。
還る。
同じ字に見えて、違うのです。
違うように見えて、同じかもしれませんが。
心配は無用です。
皆様も、いずれ理解なさるでしょう。
順番です。
列は乱さないように。
最後の写真を添えます。
ご覧になりましたか。
あの女性。
あの笑み。
あれは、こちらを見ています。
あなたではなく。
こちらを。
ずっと。
素晴らしい。
ええ、本当に。
微笑みは、形が崩れないところが良い。
ああ、それと。
小包の件。
もう私には不要となりましたので、送りました。
巡ります。
回ります。
回って、戻ります。
いずれ、あなたの元へも。
拒まないでください。
受け取ってください。
中身は軽いですが、重いのです。
体験は共有されるべきですから。
どうか、私と同じ景色を。
同じ音を。
同じ帰路を。
これにて。
挨拶といたします。
それでは、待っています。
先で。
すぐ後ろで。
さようなら。
そして、還ります。



