川崎恋斗、高校二年。新しい友人も出来て順風満帆だった。そんな中、鞄の中から見覚えのない教科書が出てきた。恐らく選択科目の教科書だろう。思い当たるのは、隣の席の高身長でさわやかイケメン、河東玲陽一軍男子である。
教室を出る時に、河東と派手にぶつかって、手に持っていた物をぶちまけてしまった。その時に取り違えたんだろう。俺の方も、選択科目の教科書が一冊足りない。まぁ、よそ見してた俺が悪いんだけど。
持ち主が、河東であるかを確かめる為、教科書をめくった。所々に絵が描いてあり、素人でも、見て分かるくらいレベルの高さだった。途中から、人物が描かれるようになって、最近は、横顔、正面、笑顔といった顔だけなのだが、何故がこの絵が引っかかった。もう一度、横顔、正面、笑顔と何回繰り返しめくった。
そして、俺の脳が弾き出したのは____
これって俺じゃね?……いやいやいや!
「そんなはず……っ!」
ぱらっとめくったページに、目が釘付けになった。顔は、俺で首から下が女性のそれなのだ。生まれたままの姿、所謂……
にょにょにょたい!? は? 裸!? え!?(小宇宙)
更にページをめくると、被写体が過激なポージングをし出した。ページをめくる度、わぁおという効果音と共に、ピンクのハートマークが飛ぶ規制ものの絵が、描いてあったのだ。それが全部、見ている本人の顔____
俺は、まだ違う俺じゃないとページをめくって、ぐーパンを顔面に食らった。俺の名前が、ちゃん付けで書かれてあったのだ。
確定じゃん!! れんちゃんじゃねぇし!! あのさわやかイケメン……変態ドスケベ野郎じゃんか!

