【流出映像】図書館の防犯カメラに、様子のおかしい学生が映っていた―市ヶ谷・外堀沿いの大学で起きていること―

第4話 追記 2017年10月

 下記は状況に変化が起きたため、急遽、追加したエピソードである。(記:2017年10月1日)

      ※

 もう十年以上も前の話なのでさすがに時効だと思い、この作品をとあるコンテストに参加するため某投稿サイトに発表した。

 小説の参考資料を集めるため、図書館に寄ろうかと思ったことすらある。
 それくらい、私の中ではもう既に終わったことだったのだ。だからこそ、この話を発表することができたとも言える。

 第3話を書き終え、完結させたときには、本当にそう思っていた。
 投稿を終えたのは、2017年8月3日のことである。

 それから2か月近く経った2017年9月30日のこと。

 久しぶりに大学院のゼミの後輩から連絡をもらった。
 卒業以来、初めての連絡だった。


 ――それは、とある後輩の訃報。
 とても優秀で、真面目な後輩だった。発表した論文も多い。

 元気にしているとばかり思っていた。

 しかし、亡くなられた。
 やはり、病気だったという。


 この話をこのまま掲載していてよいのか。正直、わからなくなってしまった。

 私が、思っていた以上に、これには“障り”があるのかもしれない。


 連絡を受けたばかりなので、私自身、動揺しているということもある。

 そして、正直……私自身、とても怖い。
 こんな陳腐な表現しか、いまは浮かんでこないのだが、ただただ怖いのだ。

 そして、怖いと言っておきながら矛盾しているが、これをただの不思議な話、怖い話というエンターテインメントとして表現するのは、不謹慎なのかもしれないとあらためて考えるようになった。

 ご遺族の方々に配慮し、コンテストの選考期間が終了したら、掲載を取りやめることも考えている。

 けして、ふざけて書いたわけではない。
 ただ過去に起きた事実を、もう時効だと思ったから綴っただけだ。

 それだけは、追記したいと思う。

 現在進行形の話だとは、思っていなかった。

 言い訳に聞こえるかもしれないが、軽く考えていた私が不謹慎だったのかもしれない。

      ※

 その後、彼女が生前書きためた小説を一冊にまとめた書籍をご遺族が送ってくださった。
 私の駄文とは比べものにならないほど、美しい文章が書き連ねられていた。

 心から冥福を祈りたい。