どすこいラブリーちゃん

私は、別のスレにも目を通しました。

「地方の闇を語るスレ」
「集落の怖い話」

誰かが、婀娜多村の話をコピペしています。
歪めて、誇張して。

「清めと称し、村ぐるみで生贄にされた少女」
「井戸に少女の死体が投げ込まれ、そこから呪いが広がった」

もはやホラーです。
私は、声を出して笑いました。

自分の笑い声でふと冷静になり、窓の外を見ると、すっかり太陽が昇り明るくなっていることに気が付きました。
そうするとなぜか急激な眠気を感じ、私はPCの画面を閉じました。
食べすぎたからか、胃の奥が重い。
布団の中でうずくまりながら、悶々と考えます。

掲示板の人たちは、ただの観客です。
煽るだけ。騒ぐだけ。責任は取りません。

でも、それでいいのです。
責任など、私が死ぬときに巻き取ってしまえばいい。
死んでしまえば、全部雲散霧消するのだから。

でも、その後に波紋だけは広がりつづけることでしょう。
画面の中で、名前のない人たちが、今もきっと騒ぎ続けている。
私は、そのざわめきを子守歌みたいに聞きながら、安らかに死んでみせます。