どすこいラブリーちゃん

ある書き込み。

「大量死の原因、いじめられてたラブリーちゃんが村人に復讐したとか?」

私は、そこで一瞬、呼吸を止めました。

「さすがに飛躍しすぎ」
「ドラマの見すぎだろ」

すぐに否定がつく。
私は、小さく肩を震わせました。

ドラマみたい。
でも、現実はもっと地味で、もっと粘ついている。
復讐なんて、大それたものではないのです。

「被害者の子かわいそうすぎる」
「河田美和の大学凸しようぜ」

私は、河田美和のSNSをもう一度開きました。
笑っている。整った生活。いいねの数。

その下で、匿名の群れが、ゆっくりと牙を研いでいる。

私は急がない。
焦らない。

匿名掲示板は、飢えているのだ。

闇。陰謀。隠蔽。

そこに、ちょうどいいサイズの物語を置けばいい。
真実を少しだけ混ぜた、物語。