どすこいラブリーちゃん

最近鏡を見るのが嫌になりました。

どんどん大きくなっていく体。
異常な肌荒れ。クマ。髪の毛がなんだか薄くなっている気がする。

自分の顔が、自分の体が、自分のものではないように感じる。
私自体が穢れであり、汚物なんじゃないか。

ある日、三か月間生理が来ていないことに気づきました。

最悪の言葉がよぎりました。
ドラッグストアで検査薬を買い、帰宅してすぐに封を切る。
細いスティックを握る手が震える。
トイレの汚れた床が不快。

判定窓に、はっきりと線が二本、浮かび上がりました。

陽性。

頭の中が、しんと静まりました。
叫びも、涙も出ない。

どの客か分からない。
思い出そうとしても、顔が混ざります。
部屋番号と時間と、体重と、匂い。
名前なんて、まったく覚えていませんでした。

私の中にいるのは、誰の子どもなのか分からない塊です。

笑えてきました。

「さすがだね」

誰に言ったのか分からない。
自分か、神様か、あの村か。

ベッドに腰を下ろすと、天井の染みが目に入る。
築四十年のワンルーム。三万八千円。
消費者金融の残高。
安い風俗店。
太っていく身体。

そして、腹の中の命。

完璧でした。
クソみたいな人生の、完璧な締めくくり。

私は、死のうと思いました。

方法を検索する。
首吊り。飛び降り。練炭。
どれが一番確実か。
どれが一番迷惑をかけないか。

迷惑。

その言葉で、一瞬思考が止まりました。