どすこいラブリーちゃん

最初の給料は、想像よりずっと少ないものでした。
スカウトが言っていた金額の半分以下。

「最初はこんなもんだよ」

店長は言いましたが、きっと私はあの時、だまされていたのです。
中抜きでもされていたのでしょう。

「写真写り、もうちょっと頑張ろうか」

撮影ブースで撮られた写真を見せられる。
自分の顔が、ひどく疲れて見えました。

「もう少し痩せたら指名つくよ」

スカウトから軽く言われます。
周囲から瘦せろ瘦せろと言われるたびに、私は毎回不機嫌になりました。

客は選べませんでした。予約がほとんど入らないので。
仕事内容も選ぶ余地がありませんでした。
おのずと、他の女の子が嫌がるようなプレイや客ばかりが、
こちらにまわってくるようになりました。
毎日尊厳を踏みにじられながら、あぶく銭を稼ぎます。
どんなはした金でも、生きていくのに必要だったのです。

夜になると、食欲が爆発しました。
帰宅途中、コンビニやスーパーで大量に買い込む。

値引きシールが張られた、
おにぎり カップ麺 菓子パン スイーツ
止まらない。
胃が苦しくなるまで詰め込み、気絶するように寝る。
これしか、私が苦しみから逃れられる方法がありませんでした。

食べている間と寝ている間だけ、頭が静かになります。
教室の笑い声も、レジのため息も、自室の無機質な蛍光灯の白い光も、
消える。

翌朝、自己嫌悪が押し寄せる。体重計の数字が増えている。
それでも夜になると、また食べる。