どすこいラブリーちゃん

中学三年の卒業式当日。

複数名の生徒により、対象は村外れの肥溜めへ突き落とされたそうです。清めと称して。
私は小学六年生の夏、村から引越した兼ね合いで、詳しい流れは知りません。

当時の記録は残っていません。
しかし、対象は自宅近くの井戸へ向かい、井戸水で全身を洗浄したと推測されます。

その後、井戸の縁での排泄行為があった。
意図的か、衝動的かは不明です。少なくとも極度の羞恥と混乱状態にあった可能性が高い。

結果として、井戸水は汚染されました。

2019年夏、村内で「水が臭う」という苦情が複数件報告されています。
原因は特定されませんでした。

流行り病と説明され、数名の死亡が確認されています。

鬼塚家の両親も、その中に含まれます。

ここで重要なのは、汚染が発生したのは卒業式当日ではなく、相当期間を経た後である点です。
井戸水は完全に閉鎖された水源ではありませんでした。
土壌浸透や簡易水道への接続状況を考慮すれば、遅延的な影響も理論上は否定できません。

ただし、直接的因果関係を証明する資料は存在しません。

対象児童は卒業後、神奈川県へ転居しました。
風俗業に従事し、生計を立てていたことが確認されています。

医療記録は不明ですが、PTSD様症状を呈していた可能性が高い。
強い羞恥記憶の反復、自己否定、対人不信。

村を離れても、【清め】は終わりませんでした。