どすこいラブリーちゃん

ある日の昼休み。

男子が数人がかりでラブリーちゃんをはがいじめにし、むりやり服や下着を脱がさせようとしていました。

「今の昼メシは豚の丸焼きだー!」
「まずは服を剥いて下処理だー!」

強制的に素っ裸にされたラブリーちゃんは、羞恥心と絶望で、ずっとすみっこで泣いていました。

「美和せんせー、豚の味付け、どうする?」

ひとりの男子がそう話しかけてきたので、私は、

「学校の南側にある肥溜めに落として、じっくり煮込んだら?」

と吐き捨てるように言いました。

この学校から15分くらい歩いた場所に、古くから使われている肥溜めがあるのです。

「ちゃんと、下味つけてあげないと。」

私は冗談みたいに言いました。笑いながら。

「だってラブリーちゃんって、かなりマズそうじゃん!」

何気ない発言でした。でも、あの時確かにみんなの中に最悪の選択肢が増えたはずです。
【ラブリーちゃんを肥溜めに落とす】
その選択肢を作ったのは、紛れもなく河田美和子、私なのです。