教授名義でアポイントを取った。今後は正式に観光協会が窓口となってくれるそうだ。
【バスで村に到着しましたら、交流館にお入りください。そこに協会職員を待機させますので、お声がけください。職員は、黄色の制服を着ております。】
婀娜多村へ向かう観光バスは、予想以上に空いていた。
山間を抜け、トンネルをいくつも通る。
……こんなに、整備された場所だったっけ。
きれいに舗装された道を、バスが静かに走り抜ける。
バスを降りると、すぐに【あだだ交流館】と書かれた建物が見える。
中に入ると、確かに、黄色い制服を身に着けた女性が待っていた。
私は意を決して話かける。
「お待たせして申し訳ございません。河田美和です。」
彼女は振り返った後、数秒、私を見つめた。
その視線に、わずかな揺らぎがあった。
「あの……?」
彼女は言葉を探すように口を開く。
「失礼ですが、もう一度お名前を」
「××大学の、河田美和です」
学生証を差し出す。
彼女はそれを確認し、眉を寄せた。
「……あれ?」
小さな声。
「どうかしましたか」
「いえ、あの~、その……」
彼女は私と学生証を見比べる。
「かなり、印象が……」
そこで言葉を止めた。
【バスで村に到着しましたら、交流館にお入りください。そこに協会職員を待機させますので、お声がけください。職員は、黄色の制服を着ております。】
婀娜多村へ向かう観光バスは、予想以上に空いていた。
山間を抜け、トンネルをいくつも通る。
……こんなに、整備された場所だったっけ。
きれいに舗装された道を、バスが静かに走り抜ける。
バスを降りると、すぐに【あだだ交流館】と書かれた建物が見える。
中に入ると、確かに、黄色い制服を身に着けた女性が待っていた。
私は意を決して話かける。
「お待たせして申し訳ございません。河田美和です。」
彼女は振り返った後、数秒、私を見つめた。
その視線に、わずかな揺らぎがあった。
「あの……?」
彼女は言葉を探すように口を開く。
「失礼ですが、もう一度お名前を」
「××大学の、河田美和です」
学生証を差し出す。
彼女はそれを確認し、眉を寄せた。
「……あれ?」
小さな声。
「どうかしましたか」
「いえ、あの~、その……」
彼女は私と学生証を見比べる。
「かなり、印象が……」
そこで言葉を止めた。
