転生した特典が鼻かんだティッシュよりしょぼすぎる!〜ゴミ武器はゴミとしてぶん投げる〜

「だが、あんたが俺のノートを盗もうとしていた。
 それを知ったから、俺はずっと左のポケットに入れていたんだよ!」

「なんだよ。それじゃあ、俺があれから盗人ってバレたから俺は疑われたのか。
 でも、いったい誰が言ったんだ?」

「それはわしじゃよ。
 別に元々は教えるつもりはなかったが、何か知らないかと聞かれたもんだから、つい答えてしまったんじゃ」

「はっ?そんなんありかよ!
 くそっ。どいつもこいつもふざけやがって」

 そこへ、女騎士もこちらへやってきた。
 
「もう諦めるんだ。
 これからは牢屋の警備はもっと厳重にしておくからな!」

「そもそも、どうやってあそこから脱出したんじゃ?」

「そんなの簡単だ。
 あの鉄格子を叩きまくって曲げたんだよ」

「なんじゃ。意外と正直にいうんじゃな」

「ふっ。どうせ、曲がった鉄格子を見れば分かることなんだ。
 隠したりはしねーよ」

 よかった。それなら安心だ。
 もう、この男が脱走することはないだろう。
 しかし、一つ衝撃的だったことを聞いていなかった。

「そういえば村長さんって、あんなに強かったんですか?」

「強いと言っても、少し武道をやっている程度だからな。
 対しかことはないよ」

 なるほど。だからさっきは逆に返り討ちにすることができたのか。
 そういえは、最初にこのノートを持っていたときも、盗んだ男を捕まえたと言っていたが、それも納得の話だな。

 そう言えば、女騎士の名前をまだ聞いていなかったな。

「あの、名前は何というんですか?」

「教えてやってもいいが、まずは自分の名からななるのが礼儀じゃないのか?」

 まったく。相変わらず偉そうな奴だ。

「確かに、わしもお前さんの名前を聞いていなかったな」

「わかったよ。俺の名前は…」

「なるほど。ずいぶん変わった名前だな」

「そうじゃな。聞いたことのない名前じゃ」

「それなら私の名も教えよう。
 聞いておいて話さないのも何だからな。
 私の名前はリッテリン。
 この村の騎士で、主に見回りをしている」

「それなら、わしも名乗らんとな。
 わしの名はメール。
 知っていると思うが、この村の村長じゃ」

 もう、雰囲気的にはハッピーエンドみたいな感じだな。
 ようやく一件落着したような感じだ。
 そう考えていたら、足音が近づいてきた。

「はあっ。はあっ。
 盗人を捕まえたのか?」

 トンプリーが遅れてようやくこちらにやってきたようだ。

「そちらの女騎士が捕まえたのか?」

「いや、私はそんな大したことはしていない。
 捕まえたのはそちらにいる…」

「そっ村長さんが?!」

「ハッハッハーわしが捕まえたんじゃ」

「そうか。村長さんって、ほとんどの武術を使いこなせるんだった」

 そんなすごかったのか。
 俺はあんま武術とかは知らないが、合気道とか空手とかはなんとなく知ってる。
 違いはあんまわからんが。

「俺も最初はびっくりしたんだ…」

 そう言って、俺はトンプリーに今体見たことを全て話した

「流石村長さんです。
 私には、絶対にできないことなので」

「トンプリーも剣士じゃろ?
 それくらいはできるようになってもらわんと困るな」

「それは恥ずかしいです」

 剣士は恥ずかしそうに言っていた。

 
「よし。そろそろ戻るとするか。
 この男も連行せねばならんからな」

「そうだな。
 ほら、もっとキビキビ歩かんか!」

「はい!」

 そして俺たち3人はヴオルールを囲みながら牢屋まで連行していた。

 歩き途中、俺はトンプリーから注意を受けていた。

「まだきちんと扱えていないみたいだな。
 結局盗まれなかったのはよかったが、もし相手がもう片方のポケットから盗んでいたら、取られていたんだぞ!」

「わかった。これからはポケットをなん度も見てなくなっていないかを確認するよ」

「あと、あまり人混みに入らないでほしいな。
 どうしてもだったら、私に預けてからにしてくれ」

「はい」

 まさかこいつにここまで叱られるなんてな。
 確かに俺のやったことは結構重罪かもしれないけど。
 

 「たったったっ」

 そんな話をしていたら、突然人が近づいてきた。
 よく見たら…キーヌじゃないか!

「何で私のお父さんを連行しているの?」

「えーーーーー!お父さん?!」

 キーヌの身内の出現率高いな。