転生したらチートアイテムが弱すぎて詰んでしまいました

 やばい…全然ダメージ入ってない。
 この武器って何でも倒せる最強武器じゃないのか?

「グルル…ルルルガーガーグガー!」

 やばい襲ってくる! 
 これって俺が弱いだけで武器は実は強いみたいな展開だろ?
 違うなら出てこいよ!
 めっちゃ強い味方が助けに来るとかはないのかよ?

「ボカーン!」

「ぐあぁぁぁーーー」

 頭がかち割られるような痛みだった。
 これって、、、血?!
 俺は初めて頭から血が出た。

「嘘…だろ…俺、また死ぬのか?」

 意識が…だんだんと..無くなって…




「起きて…起きてください。」

 ん?ここはさっきの?

「気がつきましたね。あなたは今、死んだんですよ。」

「そっか…俺、さっきモブキャラにやられて、」

「戻ってきてくれたんですね。何かお困ですか?」

「好きで戻ってきたわけじゃねーよ!」 

「確かにあなた、あんな死に方をするなんて、弱いにも限度ってものがあります。」

 見た目の割には結構きついこと言いやがる。
 まあ、弱いのは事実なんだがな。

「ていうか、あの武器全然使い物にならないじゃねーかよ!
 最強の武器なんじゃねーのか?」

「あら?私がいつ最強と?」

 確かに言われてみればそうだ。
 相棒の武器を選べとは言っていたが、最強の武器を選べとは言っていなかった。

「でも、あんな感じで渡してくるんなら、何であんなに価値のないもの渡してくるんだ?」

「価値のないなんて失礼な。
 あれはこの世界では黄金より効果のあるものでできていて、最高の硬さと価値を持っているんですよ。」
 
意味ねーーー!

 ふざけてるだろ。
 剣や盾ならまだしも、弓が固くて何の意味があるんだよ。
 ましてや高価なんて、売る前提の話かよ。
 俺が思っていたイメージの武器と全然違うじゃねーか!

「一体どうすれば良かったんだよ!」

「冒険は、戦うことが全てではありません。時には戦いを避けるのも、真の戦いと言えるでしょう。」

お?
 これはようやく異世界で迷った俺への大ヒントでは?
 しかもこんなわかりやすいなんて、俺はやっぱついてるかもな。

「じゃあ、今度こそ魔王を討伐してくるわ」

「行ってらっしゃいませ」

 今度こそ旅は始まった..
 それもヒントありでな。

「グラルル…ララララ」

 また同じ敵か。
 今までの俺では立ち向かっていたが、今の俺の最適手段は、、、

「逃げる!絶対逃げ切ってやる!」

 猛スピードで駆け抜けた。
 とにかく敵から少しでも離れたところに行くために。
 途中、岩場や倒木で行けない場所は避けつつも、とにかく道を見つけて走った。
 だがおかしい。
 進める道がどこにもない。
 走り進んでいたら、一つの大きな扉にぶつかった。

「いってー」

 こんなモタモタしてたらすぐそこに敵が!

「グラルル…ララララ」

 やばい、、またあの敵にやられる。
 一体どうすれば..
 俺は前世で得ていた異世界系アニメの知識をフル活用していたら、気づいてしまった。

 あの敵を倒さないと、この扉が開かず先に進めないのでは?
 冷静に考えてみると普通のことだが、俺はそれが本当だろうと、信じたくはなかった。
 さっき、あの敵に殺されたばっかなのだ。
 仕方のないことだろう。
 たが、、、

「あの女神が言っていたことは関係ないのかよー!」

「グラルル…ララララ」

 やべー余計挑発させちまった。

「ガララララー!!」
 そっちが襲ってくるならこっちだって策がある。

「うおーーーーーー!」