「ここから出すって、そこが家じゃないのか?」
「そんなわけあるか!
普通家だったらこんな中が露出している訳ないだろ!
捕まってるんだよ俺は!」
そんなに本気にされても。
冗談が通じないやつだな。
「なんでこんなところで捕まっているんだ?」
「聞いてくれるのか?
俺は本当は悪くないんだ。
ただ、その時の俺が悪かっただけで、ちょっとした出来心でやったんだ」
「いったい何をしたんだ?」
「わかった話そう。
まず、おれの名前はヴォルール
俺はいくつかの罪を犯した。
最初は万引きをして、次には人の家のものを盗んだ」
「ならば、捕まるのは当たり前なんじゃ?」
「違うんだよ。
そもそも、俺は金がないんだ。
俺は普通に暮らしたいのに、金がなかったら普通に暮らせないのは当たり前だろ?
だから、俺は悪くないんだ」
「そんなわけないだろ。
他の人だって、確かに一部の人は、家の金でどうにかしているかもしれないが、それが全部なわけないだろ。
金があるにしてもないにしても、最終的には誰もが金なんて無くなるんだ。
だから、金がない奴は金を稼ぐために働いている。
金がある奴だって、金を増やすためや、金がなくならないようにするために働いているんだ。
みんなそうやっている中、例外が少しいるかもしれないがな」
「だろ?みんな働かないといけないなんて、そんなわけ…」
「それがお前だ。
誰だって働いている中、今の持ち金どうこうを言って、働こうとしない奴。
それがお前だ」
「なんだよ。それなら、俺は結局バレずに成功していたら、俺みたいなやつでも生きていけたっていうことだよな。
俺は失敗しただけなんだよ。
そこでバレるかバレないかで働かないといけないか、働かなくていいかが決まるなんて…」
「確かに。バレなければ罪とはならなかったかもしれない」
「そうだろ?もしバレていなかったら俺は悪くなかったんだ!」
「しかしお前はバレたんだろ」
「でも、盗んだのはたくさんの人から盗んだ代わりに、みんなからは少しずつしか盗んでいないんだ。
誰も不幸にならないだろ?」
「でもバレたんだろ?
もしバレなければ不幸にならないとしても、バレてしまった以上はみんな不幸になるんだよ」
「じゃあバレないようにすれば悪くなかったのか?」
「なんでだ?」
「だって、バレなければ罪にはならないから、」
「あのなぁ、そもそも罪がバレなければ罰せられない理由は、誰も不幸にならないからじゃないんだ。
バレなければ、そもそも罪を罰することができなくなるんだ。
だから少しでも罪を罰するために、小さなことでも調べ上げてなるべく真実に近づこうとするものが存在するんだ。
俺の国では探偵や、警察といったそれをする人たちがたくさんいるんだよ。
もちろんここにもいるはずだろ?」
「でも、俺はその人たちにきちんと謝ったんだ。
だから、許してくれるはずじゃ…」
「まずその考えが間違っているんだ。
ごめんなさいなとかすみませんとかの謝罪の言葉は、相手に許しをもらうための言葉じゃない。
相手に謝罪の気持ちを伝えるための言葉なんだ。
謝罪をしている以上は、本来相手に許されない前提の気持ちでしなければならない。
それで、相手が許してくれたなら、良いし、もちろん許してくれない可能性もある。
そういうものなんだ。
まあどっちにしろ、俺はその相手でもなんでもないから、勝手に許すことはできないんだ。
すまないが俺は腹が減ってる。では…」
俺はそういってその場から立ち去った。
「待ってくれ!頼むから俺をここから…」
去っている時、何か彼は俺に訴えかけていたようだが、なんと言っていたかはあまり覚えていない。
そう言えば行くあてがないけど、どうすればいいんだ?
まあ、いくら夜とは言え、適当に歩いていたら村人の1人や2人見つかるだろう。
そうすれば村役場の場所を教えてくれるはずだ。
おっ!あんなところに人が!
「すみませーん。
ここから村役場ってどうやって行けばいいんですか?」
「村役場?すぐそこにあるぞ?」
「あっ。」
俺としたことが。横を向けばすぐそこには夕方に俺が話し込んでいた村役場があった。
「いやー俺うっかりしていました。
まさかこんな近くにあるなんて」
「おいおいしっかりしてくれよー。
君って今噂の英雄とか言われている旅人じゃないか?
村を救うなんて言う割に視野が狭すぎないか?」
「あっ、すいません。俺…」
「大丈夫大丈夫、どんな英雄だって、少しは抜けてるところなんてあるんだからさ」
「それは……」
「すまない。俺も少し言いすぎたみたいだが、まあ気にしないでくれ。
王都に対抗するのだって、期待しているぞ!」
「期待に応えれるように頑張ります。では、」
俺は村人と別れ、町役場に向かった。
「おう。ようやくきたか。
晩飯が食べられる場所まで案内してやろう。」
「ありがとうございます。
もう俺、腹が減ってたまらなくて。
そういえば一つ聞いていいですか?」
「なんじゃ?」
「ヴォルールとか言う、捕まっている男のことなんだが、何か知っていることって…」
「ん?知らないのか?」
「知らないって何が?」
「お前のそのノートを盗もうとした奴はそいつなんじゃぞ!」
「そんなわけあるか!
普通家だったらこんな中が露出している訳ないだろ!
捕まってるんだよ俺は!」
そんなに本気にされても。
冗談が通じないやつだな。
「なんでこんなところで捕まっているんだ?」
「聞いてくれるのか?
俺は本当は悪くないんだ。
ただ、その時の俺が悪かっただけで、ちょっとした出来心でやったんだ」
「いったい何をしたんだ?」
「わかった話そう。
まず、おれの名前はヴォルール
俺はいくつかの罪を犯した。
最初は万引きをして、次には人の家のものを盗んだ」
「ならば、捕まるのは当たり前なんじゃ?」
「違うんだよ。
そもそも、俺は金がないんだ。
俺は普通に暮らしたいのに、金がなかったら普通に暮らせないのは当たり前だろ?
だから、俺は悪くないんだ」
「そんなわけないだろ。
他の人だって、確かに一部の人は、家の金でどうにかしているかもしれないが、それが全部なわけないだろ。
金があるにしてもないにしても、最終的には誰もが金なんて無くなるんだ。
だから、金がない奴は金を稼ぐために働いている。
金がある奴だって、金を増やすためや、金がなくならないようにするために働いているんだ。
みんなそうやっている中、例外が少しいるかもしれないがな」
「だろ?みんな働かないといけないなんて、そんなわけ…」
「それがお前だ。
誰だって働いている中、今の持ち金どうこうを言って、働こうとしない奴。
それがお前だ」
「なんだよ。それなら、俺は結局バレずに成功していたら、俺みたいなやつでも生きていけたっていうことだよな。
俺は失敗しただけなんだよ。
そこでバレるかバレないかで働かないといけないか、働かなくていいかが決まるなんて…」
「確かに。バレなければ罪とはならなかったかもしれない」
「そうだろ?もしバレていなかったら俺は悪くなかったんだ!」
「しかしお前はバレたんだろ」
「でも、盗んだのはたくさんの人から盗んだ代わりに、みんなからは少しずつしか盗んでいないんだ。
誰も不幸にならないだろ?」
「でもバレたんだろ?
もしバレなければ不幸にならないとしても、バレてしまった以上はみんな不幸になるんだよ」
「じゃあバレないようにすれば悪くなかったのか?」
「なんでだ?」
「だって、バレなければ罪にはならないから、」
「あのなぁ、そもそも罪がバレなければ罰せられない理由は、誰も不幸にならないからじゃないんだ。
バレなければ、そもそも罪を罰することができなくなるんだ。
だから少しでも罪を罰するために、小さなことでも調べ上げてなるべく真実に近づこうとするものが存在するんだ。
俺の国では探偵や、警察といったそれをする人たちがたくさんいるんだよ。
もちろんここにもいるはずだろ?」
「でも、俺はその人たちにきちんと謝ったんだ。
だから、許してくれるはずじゃ…」
「まずその考えが間違っているんだ。
ごめんなさいなとかすみませんとかの謝罪の言葉は、相手に許しをもらうための言葉じゃない。
相手に謝罪の気持ちを伝えるための言葉なんだ。
謝罪をしている以上は、本来相手に許されない前提の気持ちでしなければならない。
それで、相手が許してくれたなら、良いし、もちろん許してくれない可能性もある。
そういうものなんだ。
まあどっちにしろ、俺はその相手でもなんでもないから、勝手に許すことはできないんだ。
すまないが俺は腹が減ってる。では…」
俺はそういってその場から立ち去った。
「待ってくれ!頼むから俺をここから…」
去っている時、何か彼は俺に訴えかけていたようだが、なんと言っていたかはあまり覚えていない。
そう言えば行くあてがないけど、どうすればいいんだ?
まあ、いくら夜とは言え、適当に歩いていたら村人の1人や2人見つかるだろう。
そうすれば村役場の場所を教えてくれるはずだ。
おっ!あんなところに人が!
「すみませーん。
ここから村役場ってどうやって行けばいいんですか?」
「村役場?すぐそこにあるぞ?」
「あっ。」
俺としたことが。横を向けばすぐそこには夕方に俺が話し込んでいた村役場があった。
「いやー俺うっかりしていました。
まさかこんな近くにあるなんて」
「おいおいしっかりしてくれよー。
君って今噂の英雄とか言われている旅人じゃないか?
村を救うなんて言う割に視野が狭すぎないか?」
「あっ、すいません。俺…」
「大丈夫大丈夫、どんな英雄だって、少しは抜けてるところなんてあるんだからさ」
「それは……」
「すまない。俺も少し言いすぎたみたいだが、まあ気にしないでくれ。
王都に対抗するのだって、期待しているぞ!」
「期待に応えれるように頑張ります。では、」
俺は村人と別れ、町役場に向かった。
「おう。ようやくきたか。
晩飯が食べられる場所まで案内してやろう。」
「ありがとうございます。
もう俺、腹が減ってたまらなくて。
そういえば一つ聞いていいですか?」
「なんじゃ?」
「ヴォルールとか言う、捕まっている男のことなんだが、何か知っていることって…」
「ん?知らないのか?」
「知らないって何が?」
「お前のそのノートを盗もうとした奴はそいつなんじゃぞ!」
