転生したらチートアイテムが弱すぎて詰んでしまいました

 俺たちは村長について行くと、
 彼は周りと比べて少し大きな建物の前で立ち止まった。
 
 「入っておくれ」

 「わかりました…お邪魔しまーす」

 2人は不思議そんな顔でこちらを見て、

 「お邪魔って邪魔するのか?」

 しまった。つい癖で行ってしまったが、普通はこんなこと言わないみたいだな。
 普段の癖でつい言ってしまった。
 なんか少し恥ずかしいな。
 俺は結局村長の前では赤っ恥をかきながら、建物の中に入っていった。
 村の地図や住民表などを見ると、この建物は村役場のようなものみたいだ。
 この世界では村役場のことをなんって言うんだろう。
 せっかくだし聞いてみるか。

「あのー。この建物は?」

「村役場じゃ。この村の管理をここで行なっているんじゃ」

 なんだ。この世界特有の言葉とかじゃなくて、普通に役場とか言うんだ。
 異世界だと建物がなんて言われているか、日本と比べるのが楽しみだったが、この感じだと他の建物も変わらなさそうだ。
 なんだかがっかりしてしまった。

「なんだ?この建物に不満か?
 仕方がない。もう何年も使っていてボロボロだからな。
 ハッハッハ!」

 なんか勘違いをされているが、笑ってくれているし別にいいだろう。

「トンプリー。お前もすごい奴を連れてきたわい」

「ありがとうございます」

 そうか。トンプリーはこの村によく行ってたいたみたいだし、村長と顔馴染みなのか。

「わしがお前をここに呼んだのはなぜだかわかるか?」

「なんか、このノートがすごいとか聞いたが、結局これはそんなにすごいものなのか?」

「トンプリーから聞いていないのか?」

「いえ、私は教えようとしましたが、絶対に嘘だと聞く耳を持たないのです」

「ならばワシが教えておこう。
 信じてくれるかはわからないが、多人数が同じことを言えば信じてくれるだろう」

「わかりました。では教えてください」

「このノートは全部見たか?」

「いえ、まだ少ししか…書いたのが俺ですから。
 でも、書いたのが結構前だから、あまり内容は覚えていない。
 どんなことが書いてあるんだ?」

「このノートの中身はおおよそ見させていただいたが、ここに書かれていることの全てが、
この世界で発見されていないことなんだ」

「?!というと?」

「言ったとおりじゃが、これらは誰も知らないことが載っている。
 もしかしたら、これを全て使えるようになれば、魔王を倒すことだってできるかもしれない。」

「そんなにすごいものなのか。
 だから村の人たちは俺のことを英雄と?」

「いや、それは違うんじゃ。
 この村は魔王ではなく別の存在に怯えている。
 それは王都じゃ」

「お、王都?!王都ってどっちかって言うと味方みたいなもんなんじゃ?」

「それならいいんだが、ワシらの村は国からしたら厄介だと言われて、王国の奴らが立ち退かせるためにワシらの村を襲ってくるんじゃ。
 なんせワシらの村はあまりお金がなくて税金が十分に払えなくてな」

「でも、それとこのノートになんの関係が?」

「そこに書いてある技が使えれば、王国の奴らに物を言わされるんじゃないかと思い、皆期待しておるんじゃ」

「そういうことだったのか。
 だからトンプリーもあんなに執着が強かったのか」

「ようやく全て理解してくれたみたいだね」

「しかし心配じゃ。
お前さんは、もっと用心に扱って欲しいんじゃが、まさか他人に渡すなんて…」

「でも、別に盗られたわけじゃ…」

「なんじゃ知らないのか?
 わしがこれを持っている前は、盗人がそれを盗もうとしていたんだぞ?」

「何?!盗まれていたのか?」