2026-03-31
『呪いだったのだろうか』
昨夜のことを話そう。
強烈な腹痛に襲われて目が覚め
追うように吐き気も催してきて。
僕はね、死ぬんじゃないかと思った。
上からも下からも出てきそうで
ゴミ箱を持ってトイレへ向かう。
意識が朦朧としてきた深夜2時
気が付くと床に倒れこんでいた。
トイレで自分が何をしていたのかすら
もう覚えていなくて、でも気分が悪く。
「気分が悪い」
そんな連絡を誰かに送った記憶だけがあって
僕は床の冷たさを気持ちよく感じて、眠った。
カンカンと踏切警報機の音で目を覚ますと
時刻は5時を回っていて、気分が悪いまま。
いつも煩いと思っていた警報機の音が
余計に頭をズキズキと痛めつけてくる。
「誰かあれを壊してくれ」
そう思いながら、布団を頭から被り
また、気が付けば夢の中へと行った。
つい先日、亡くなったペットが夢の中で
また亡くなってしまうという内容だった。
同じように愛が無くなってしまった僕は
水槽や掃除用品をゴミ箱へと入れていく。
「これで毎週の掃除から解放だ~」
愛の欠片すら残されていない言葉を
僕は夢の中で叫んでいる様子だった。
場面が切り替わり、深夜2時
僕が倒れている場面に移った。
ついさっき、気分が悪くて倒れた様子と
瓜二つな状況にどこか区別がつかなくて。
倒れている僕を照らすようにして
水槽を照らすライトが光っている。
もうとっくに捨てたというのに。
夢の中ではまだ明々と照らし続けていて
それは水槽ではなく僕に向けられていた。
この一連の苦しみはペットが僕に残した
呪いみたいなもののように感じているが。
僕が悪いのだから、受け入れるしかない。
カンカンと踏切警報機の音でまた目を覚ました。
時刻は8時を回っていて、リビングに移動する。
何もする気力がなくて、ネットフリックスで
ただ茫然と観る意思はなく、映画を再生した。
何の映画だったか、と問われたところで
覚えていないのだから答えられないけど。
いつも水槽が置かれていた箇所に
太陽の光が差し込んでいるのだけ
覚えていて不思議な気持ちになる。
だって水槽が置かれていてライトがあって
ペットがいた頃は光が差し込むことなんて
1度も見たことがない光景だったのだから。
スピーカーから何か台詞が聞こえてくる。
適当に流した映画の他愛もない台詞だが。
「今までありがとう」とだけ聞こえてきた。
冒頭にそんな台詞を言う映画があるもんか。
あ、スピーカーの電源入ってなかった。
--
『呪いだったのだろうか』
昨夜のことを話そう。
強烈な腹痛に襲われて目が覚め
追うように吐き気も催してきて。
僕はね、死ぬんじゃないかと思った。
上からも下からも出てきそうで
ゴミ箱を持ってトイレへ向かう。
意識が朦朧としてきた深夜2時
気が付くと床に倒れこんでいた。
トイレで自分が何をしていたのかすら
もう覚えていなくて、でも気分が悪く。
「気分が悪い」
そんな連絡を誰かに送った記憶だけがあって
僕は床の冷たさを気持ちよく感じて、眠った。
カンカンと踏切警報機の音で目を覚ますと
時刻は5時を回っていて、気分が悪いまま。
いつも煩いと思っていた警報機の音が
余計に頭をズキズキと痛めつけてくる。
「誰かあれを壊してくれ」
そう思いながら、布団を頭から被り
また、気が付けば夢の中へと行った。
つい先日、亡くなったペットが夢の中で
また亡くなってしまうという内容だった。
同じように愛が無くなってしまった僕は
水槽や掃除用品をゴミ箱へと入れていく。
「これで毎週の掃除から解放だ~」
愛の欠片すら残されていない言葉を
僕は夢の中で叫んでいる様子だった。
場面が切り替わり、深夜2時
僕が倒れている場面に移った。
ついさっき、気分が悪くて倒れた様子と
瓜二つな状況にどこか区別がつかなくて。
倒れている僕を照らすようにして
水槽を照らすライトが光っている。
もうとっくに捨てたというのに。
夢の中ではまだ明々と照らし続けていて
それは水槽ではなく僕に向けられていた。
この一連の苦しみはペットが僕に残した
呪いみたいなもののように感じているが。
僕が悪いのだから、受け入れるしかない。
カンカンと踏切警報機の音でまた目を覚ました。
時刻は8時を回っていて、リビングに移動する。
何もする気力がなくて、ネットフリックスで
ただ茫然と観る意思はなく、映画を再生した。
何の映画だったか、と問われたところで
覚えていないのだから答えられないけど。
いつも水槽が置かれていた箇所に
太陽の光が差し込んでいるのだけ
覚えていて不思議な気持ちになる。
だって水槽が置かれていてライトがあって
ペットがいた頃は光が差し込むことなんて
1度も見たことがない光景だったのだから。
スピーカーから何か台詞が聞こえてくる。
適当に流した映画の他愛もない台詞だが。
「今までありがとう」とだけ聞こえてきた。
冒頭にそんな台詞を言う映画があるもんか。
あ、スピーカーの電源入ってなかった。
--



