ルックアットミー

さっきまでの楽しさはこのふたりの陰気さにやられて鳴りを潜める。
つい、低い声色になってしまう。
「ちょっと、話があるんやけど」
私の声に委縮してしまった千鶴ちゃんの代わりにま真弓が一歩前に出てそう言った。
「話って? あんまり時間ないんだけど」
最近では明美がトイレに行っている時間でも他のクラスメートたちとのおしゃべりで忙しい。
私はようやくこのクラスで本来のグループを見つけた気分だった。
なにを話しているのかわからないオタクな子たちとは、会話だってろくに合わなかったんだから。
「ここじゃあかんのやって。来れる?」
真弓ちゃんが私の手を掴んだとき、明美が教室に戻ってきた。