ルックアットミー

明美の番号を聞くタイミングはきっとこの後だってある。
そうわかっているのだけれど、邪魔をされた気持ちが拭いきれない。
結局今日はカフェにも行かずにひとりで帰宅することになった。
ふたりは私のことをなにか噂しただろうか。
機嫌が悪かったとか、怖かったとか。
それとも全然気に留めずに美味しいケーキを食べたんだろうか。
どっちにしても胸のむかつきがとれるにはまだまだ時間がかかりそうだ。
私は下唇を噛みしめてそこから出てくる血の味を感じていたのだった。

☆☆☆

翌日、教室に入ると明美がちょうどトイレから戻ってきたところだった。