ルックアットミー

それでも輝きがあるのは、私がまだ若いからだろう。
このまま年を取って行けば爪から輝きが失せてしまうのは目に見えていた。
私はキュッと握りこぶしを作って爪を隠した。
「あぁ、根本さんだ。彼女中学時代から頭よくて美人で目立ってたんだよね」
その言葉に私は千鶴を見る。
「彼女と同じ中学なの?」
「うん」
千鶴が頷いたとき、彼女の周りで大きな笑い声が溢れた。
今の少しの間に彼女の周りにはたくさんのクラスメートが集まっていて、談笑が始まっていたのだ。
私たちはその輪に入らず遠巻きに見つめているだけだ。
みんなの中央にいる明美は華やかで同年代とは思えず大人びている。