ルックアットミー

明美の周りには10人近くの生徒たちが集合して、彼女が授業を休んだことを心配している。
明美がさぼっていたなんて、きっと誰も考えないことだろう。
「根本さんも化学の授業の途中で気分が悪くなったんだよ」
そのときすでに保健室にいた私には知らない情報を、千鶴ちゃんが教えてくれた。
「根本さん朝から調子悪かったみたいやけどね」
化学の授業のせいではないと、真弓ちゃんが補足する。
「へぇ、そうなんだ」
私は含み笑いで返事をする。
成績優秀な彼女を嘘を、誰も気が付いていない様子だった。

☆☆☆

この出来事をきっかけにして私と明美の距離はグッと近くなって行った。