ルックアットミー

まさか、根本明美じゃないよね?
そう思っていると彼女はポケットから銀色の鍵を取り出して屋上の鍵を開けたのだ。
「なんで鍵持ってるの?」
他の生徒や先生に気が付かれないように静かにしていたのだけれど、つい質問してしまった。
彼女はいたずらっ子みたいに微笑むと屋上のドアを開けて外へと出た。
私もそれに続いて外へ出る。
灰色のコンクリートに囲まれた屋上には白いペンキが剥げたフェンスが四方に張り巡らされている。
けれど、フェンスの一部が破損しカラーコーンで囲まれている箇所があった。
先輩が壊して、学校側はお金がなくて直せないと言われていたのは本当だったみたいだ。