ルックアットミー

別にどうってことはないのだけれど、今は先生もいないみたいだし異性と保健室でふたりきりかもしれないと思うと緊張して戸惑ってしまう。
「起きたの?」
ひとりで悶々と考えていたとき、隣から鈴の音が質問してきた。
一瞬心臓がヒュッと冷たくなるのを感じる。
一瞬でみんなの注目を集めたその人。
容姿端麗で勉強もスポーツもできて弟思いのその人と、こんなに至近距離で会話したことはなかった。
いつも教室内で声を聞いてはいたけれど、彼女と会話すること事態、もしかしたら始めてかもしれない。
「う、うん」
たってそれだけの返事なのに声が上ずって変な声になってしまう。
「体調は大丈夫?」