ルックアットミー

「ううん、友達なんだから気にしないで」
千鶴ちゃんは心底安心したという表情だ。
「千鶴ちゃんは? 漫画研究会に行ってみたんでしょう?」
「真弓ちゃんと一緒に行ってみたよ。楽しそうだった」
千鶴ちゃんの頬がほんのり赤く染まる。
自分好みの部活だったんだろう。
それから真弓ちゃんも登校してきて、昨日行った漫画研究会の話でもちきりになった。
私はふたりの話を聞いているふりをしながら、ずっと鈴の音に耳を傾けていたのだった。

☆☆☆

あまり興味のない数学の授業が終わったら、次は移動教室だった。
1階の端っこにあるのは化学室で、沢山の薬品が並んだ棚が化学準備室の中にあると聞いたことがあった。