ルックアットミー

私とツインテールの少女の会話が聞こえたのか、後ろから関西弁のイントネーションで声をかけられた。
振り向くとショートカットの快活そうな少女が立っている。
ツインテールの子が幸薄そうなら、こっちの子はいかにも人生を謳歌しているように見える。
が、それも幻影かもしれない。
今はみんな友達ができるかどうか必死になっているから、笑顔を張りつけて挨拶することは必須だった。
「急に話かけてごめんなぁ。私市川千鶴」
ショートカットの真弓が私とツインテールの少女を交互に見て自己紹介してくる。
「私は前田早紀」
すかさず自分の名前を言って微笑んだ。
頬を動かすと左目の眼帯が少し邪魔くさい。