ルックアットミー

誰かを看病していれば、自分は周りから愛情を与えられると。
「悪いけど、早紀ちゃんが家に火を付けたことは伝えたからね。だって、だってそうじゃなきゃ……!」
そっか。
両親はもう私がやったことを知っているんだ。
その上で、あんなに泣いてくれたんだ。
申し訳ないけれど、明美がいう通り私は両親に愛されている。
きっと放火の件も許されるだろう。
力を込めて明美に手を伸ばした。
明美が一瞬ビクリと目を見開く。
私が殴ると思ったんだろうけれど、残念ながらそんな力はまだない。
私は明美の頭に手をのせて、優しく数度なでた。
それだけで随分と疲れてしまって、すぐに腕を下した。