ルックアットミー

そんなのおかしいじゃん。
今は走っている人を見ていないと何週走ったのかわからなくなるでしょう。
モヤモヤとした黒い気持ちが湧き上がってきた次の瞬間、足を絡ませてしまった。
そのまま盛大にこけてしまう。
痛みですぐには立ち上がれない。
「早紀ちゃん大丈夫!?」
前を走っていたはずの真弓ちゃんの声がして顔をあげると、心配そうな顔で戻ってくるのが見えた。
大丈夫……と、答えようとして言葉が喉の奥に引っかかった。
立ち上がらず、そのまま伏せたままにする。
太陽の光がジリジリと私をやいて背中に熱がこもってくる。
わざと苦しそうに呼吸をしてみると「先生、大変!」と、真弓ちゃんが叫んだ。