ルックアットミー

家事をしなくてよくなった早紀には放課後時間ができて、よくクラスメートと出かけるようになった。
仲たがいしていたはずの千鶴や真弓たちが入っている漫画研究会にも気まぐれに顔を出しては喜ばれているらしい。
そんなのは卑怯だ。
私は今でも帰る場所がなくて、親からの愛情なんて感じられていないのに、どうして同類の早紀だけが幸せになるのか。
それは絶対に許せないことだった。
私がどこまでも落ちてゆくのなら、早紀も道連れだ。
私たちは一心同体。
利害関係が一致していなければならない。
ひとりだけ抜け駆けして楽しい毎日を過ごすなんて、裏切りだ。
だから私は早紀のSNSに放火の証拠写真を送りつけた。