ルックアットミー

そう考えている間に次々生徒たちが教室に入ってきて、黒板の文字を消すタイミングを失ってしまった。
本当なら、みんなの前で『なんでこんなヒドイことをするの!? 一番辛い思いをしているの早紀ちゃんなんだよ!?』って言いながら、消したかったのに。
素晴らしいチャンスを失ってしまったことに気が付いて、内心舌打ちをしたのだった。
それからはチャンスを逃さないように早紀がいない間に行われていた陰湿なイジメを目撃しては止めに入っていた。
例えば、早紀の机がマジックでラクガキされているのを発見したら、スマホで写真を撮った上で雑巾を持ってきて消してあげた。