ルックアットミー

本当は私が助けたわけじゃないけれど、わざわざ訂正はしなかった。
ねぇ早紀、上手くいったでしょう?
早紀の心だってこれで満たされたでしょう?
大人たちに囲まれて看護師志望だとかなんだとか、嘘を重ねた。
そうするともっと喜ばれて絶賛された。
それが嬉しかったから、私はわざとサキのSNSにトミとしてコメントを書き込んだ。
もしかしたらなにか反応があるかもしれないと思ったけれど、特になかった。
早紀は自分のことで精一杯なのかもしれない。
でも大丈夫。
これからも私が早紀を船頭してあげるから。
それでも学校内ではやっぱり私の方が人気者だったから、早紀はだんだん不服そうな表情を見せるようになった。