ルックアットミー

みんな注目してくれたけれど、いつまでそんなつまらないことをしているつもりだろうかと、内心苛立ちを感じていた。
私たちはもっともっと目立つことをして、もっともっと注目されるべきだと思う。
だから私は早紀に学校裏の空き家に野犬がいることを教えた。
その野犬はとても危険で、人に噛みつくことがあると。
すると案の定早紀はひとりで空き家へと向かった。
私は先の動向を伺い、後ろをひっそりとついて行っていたのだ。
早紀がうまく野犬に噛まれてくれたタイミングで出て行き、悲劇のヒロインさながら声をかけた。
病院まで付き添うと大人たちはみんな私を賞賛してくれた。
友達を助けた勇敢な子だとまで。