ルックアットミー

私は短く答えてスタート地点へと向かったのだった。
先生の笛の音が盛大に鳴り響く。
それを合図に走りだしたけれど少し出遅れてしまった。
やっぱりさっきのメマイをひきずっているのかもしれない。
走り出してすぐに真弓ちゃんが私の前に出た。
思っていた通り走るのには自信があるようでフォームも綺麗だ。
だけど根本明美ほどではない。
彼女はフォームの綺麗だったけれど、スピードもちゃんと出ていた。
集計してくれているメンバーへ視線を向けると根本明美はまたみんなに囲まれて注目されていた。
あの走りを見たら誰だって話しかけてみたくなるだろう。
だけど私の距離を集計してくれているはずの子さえ、私を見ていない。