ルックアットミー

他人から見れば私はすべてを手に入れているように見えるらしい。
だからみんなが私を羨ましがり、近づいてくる。
少しでも私の恩恵にあやかりたくて友達になりたがる。
昔からそれは変わらなかった。
これは私が持って生まれた天性なのかもしれない。
でも、私の心は満たされることがなくなった。
どれだけ人気者になっても、みんなからもてはやされても、寝る前になると弟のことを思い出してしまう。
私のせいで髪の毛が抜けて発疹が出て無残な姿になり果てた弟。
彼は最後まで私に微笑みかけてきて「大丈夫だよ、いいんだよ」と言い続けていた。
すべて私のせいなのに、それを知ってもまだ私を許していた。