ルックアットミー

「でもさ、放火したのは早紀ちゃんなんだから、自業自得だよね。あんなこと、しちゃダメなことくらい、小学生でもわかる――」
明美が最後まで言い終わる前に私は動きだしていた。
最初の一歩で大きく踏み込んでそのままの勢いで明美の体にタックルする。
明美は後方のフェンスにぶつかったけれど、握り締めたスマホを落とすことはなかった。
そのままもみあいになり、何度もフェンスにぶつかって激しい音が立った。
「スマホをよこして!」
「嫌! 渡すわけないでしょう!」
フェンスにそって明美が逃げる。
私はすぐに追いかけて明美の体をフェンスに押し付けた。