ルックアットミー

体育の先生はまだ若く、私たちとあまり年齢も変わらないようだった。
えんじ色のジャージもそつなく着こなしている雰囲気がある。
「今日は持久走だから、みんなストレッチから始めて」
先生の言葉を合図にみんな念入りにストレッチを始める。
足の筋を伸ばしていると、右手から黄色い声が湧き上がって視線を向けた。
彼女が地面にべったり張り付くように開脚している。
そのしなやかさには目を奪われた。
「すごいね明美ちゃん! 体柔らかいんだね」
「どうやったらそんな開脚できるの!?」
「羨ましい」
そんな声があちこちから聞こえてきて私は自然と下唇を噛みしめた。