ルックアットミー

「いい?早紀ちゃん。早紀ちゃんはね孤独なの。寂しいの。だからみんなに注目されたいんだよね?」
明美からの質問にもう返事はできなかった。
寂しい。
私を見てほしい。
私に注目してほしい。
だから私は。
私は……。
「だけどね、早紀ちゃんの両親は早紀ちゃんのことまだ見てないよ?」
明美が私の毛糸の帽子をするりとぬがした。
毛が少なくなった頭皮が風にあたりいつもより寒く感じた。
「見てよこれ。こんな状態になっているのに両親は一体なにをしているの? どうして早紀ちゃんはここでひとりでいるの?」
ここでひとりでいるの?
その言葉が脳内で何度もこだまする。
動悸が激しくなってきて呼吸が苦しい。