ルックアットミー

ふたりの不毛な争いを聞きながら昇降口から出てグラウンドに視線をやると、すでに何人かの女子生徒たちがウォーミングアップを開始していた。
白い体操着に紺色のジャージを羽織っている彼女に自然と視線がいく。
長い髪の毛はポニーテールに括られていて、薄ピンク色のリボンで止められている。
彼女が軽く走ってみるたびにそれが左右に揺れて、髪の毛が光り輝いてみえた。
私はつい自分の左右にいる友人たちへ視線を送る。
しちゃいけないと思うのに、彼女と比べてしまう。
彼女の周りには自然とクラス内で華やかな子たちが集まっていて、そこにいるだけで絵になる。
一方私が一緒にいるこのふたりは冴えなくて地味で、パッとしない。