ルックアットミー

玄関先へ出てくるのもやっとだった。
「私のことは気にしないで。それよりも病院に行けそう?」
「病院は嫌。両親にバレちゃうから」
病院を拒絶する私に明美はビックリした表情をしたけれどすぐに「わかった」と、笑顔になった。
「それなら早紀ちゃんはどうしたい? どうすれば体が楽になる?」
その質問にしばらく考えたあと「近くの公園に行きたい」と、答えたのだった。

☆☆☆

私の家の近所には小さな公園がある。
遊具はなくてベンチと藤棚だけがあるので、広場と言った方が正確かもしれない。
今の季節は丁度藤の花が満開で、紫色の天井を見上げる形でベンチに横になることができた。